雨天時はタイヤにも目線を!溝が浅いタイヤは制動距離が長くなる!
梅雨の時期となりました。雨の日のドライビングで意識するポイントとタイヤの重要性をご紹介します。安全運転でお出かけください!
10連休だったゴールデンウィークも過ぎ、だんだん暑くなってきました。
そして、そろそろ梅雨の季節。傘が手放せない時期になります。
雨の日は視界が悪くなり、歩行者や自転車に乗っている人がクルマに気付きにくくなります。前が見にくいほど雨が強い場合は昼間でも「ライト」をつけることをおすすめします。
そして、雨が降ると、一般的に制動距離が長くなります。
制動距離とは、ブレーキを踏もうと思ったときからクルマを停止するまでの時間に走行した距離をいいます。
それは、雨が降ると路面が濡れて滑りやすくなるためで、雨天時に横断歩道で滑ったことのある方もいらっしゃるかと思いますが、同一の現象です。
少しでも滑りにくいようにするために、タイヤには“溝”があります。この“溝”で道路の表面とタイヤの間にある水を排水して「滑り」の要因を小さくしています。
なので、雨の日の走行では、“溝”の状態がより重要になるのです。
では“溝”の状態はどうやって確認したらよいのでしょうか?
タイヤには、「スリップサイン」と呼ばれるタイヤの溝底が盛り上がっている部分があります。
この盛り上がった部分がタイヤ表面に露出していると、『タイヤの“溝”深さが1.6mmを下回っているよ』という合図です。つまり、日本では、使用してはいけない状態までタイヤが摩耗していることを指します。
どこにあるかというと、タイヤショルダー部に△のマークが目印です。(タイヤによってはマークが異なります。)
でも、実は一般的には、タイヤの溝が浅くなると、濡れた路面での制動距離が徐々に長くなります。
※速度80kmでハイドロプレーニング現象のテストを行うと、約3.0mmのタイヤではかなりの部分が水膜の上に浮いている状態です。
(リンク:タイヤの溝深さについて)
安全面を考えると、早めの交換が大切です。
(おまけ)
3.0mmがどれくらいか?ということを身近なモノで探してみました。
缶飲料についてくる蓋「ステイオンタブ」。場合によっては「プルタブ」と言われているかもしれません。
3.モノによって多少大きさが違うかもしれませんが、今回使用したふたの横は約3.0mmありました。
つまり、ふたを横にしてタイヤの溝にあてて、ふたの輪郭が、はっきり見えた場合は、交換時期かもしれないという目安にしてもらえればと思います。
※モノによって多少大きさに違いがあるので事前にサイズを確認してください
身近にあるもので、タイヤの摩耗状況を把握できるかもしれない。ひとつ、試してみてください!
でも、タイヤの溝だけなく、空気圧や外傷有無もしっかり確認してから、ドライビングを楽しんでくださいね。