【ブリヂストンの師匠と弟子】厳しさも、楽しさも、一緒に　- タイヤ館で出会った二人 -

ブリヂストンで、先輩社員から後輩社員に伝わる一子相伝（？）の技術や考え方、お客様や仕事への思い。そこには、「師匠と弟子」の関係に似た、熱くドラマチック、でもなんだか身近な物語があります。このコーナーでは不定期に「師匠と弟子」のような、人々の考え方などを紹介して行きます。ブリヂストンの意外な姿が垣間見えるかも！？

一般のお客様にタイヤの販売やメンテナンスサービスを行うタイヤ館。
今回登場する師匠と弟子は、同じ店舗で2年間共に働いた、前店長と現店長です。
店舗を率いるリーダーとして受け継いでいきたいのは、一体どんな思いなのでしょうか。

［プロフィール］
師匠：木村健太郎さん
弟子：杉田翔さん

杉田　木村さんにお会いするのは一週間ぶりですね！いくつかの店舗を統括するスーパーバイザーになられてから毎日はお会いできなくなってしまいましたが、今でも週一回は会いに来てくださるので、うれしいです。

木村　おっと、誤解しないでよ。杉田くんに会いに行っているわけじゃなくて、安城店の事務所のパソコンを使いたいだけだからね。

杉田　またまた～（笑）。それにしても、安城店に異動する前はこんなふうにフレンドリーにお話ししてくださる方だとは思っていませんでした。別の店舗で働いていたときから、木村さんは怖いと有名だったので……。

木村　言い過ぎだぞ（笑）。

杉田　すみません！最初にちゃんとお話したのは、エリア内の店舗合同で休日にバーベキューをしたとき。あの頃、僕のいた店舗の売上が伸び悩んでいて。木村さんがわざわざ「頑張れよ」と声をかけてくださったんです。

木村　私のほうは、杉田くんは"チャラチャラした今時の若者"っていうイメージだったな。でも、それが杉田くんの良さの一つなのだとわかった。プライベートなことも含めて自分のことを冗談めかして話して、場を盛り上げてくれる。リーダーになる人として、強力な武器を持っていると思った。

杉田　ありがとうございます。安城店で一緒に働くようになってからは、部下のことをよく見ている方だと驚きました。僕に新しい企画の準備を任せていただいたとき、口では「大丈夫」と言いながら、本当は手が回っていなかった。間に合わなくなる直前のタイミングで「本当は進んでいないでしょ」と残りの作業を整理して、余力のあるメンバーに振り分けてくれました。強がりを見抜いて、最後には助けてくれる。自分の甘さを痛感すると同時に、「木村さんかっこいい」と思いました。

木村　仕事を任せた上で、進捗は常に気にかけておき、本当に困ったときには力を貸す。名付けて「白馬の王子様理論」だからね。

杉田　そんな理論があったんですね！（笑）勉強になります。

木村　杉田くんは見かけによらず、実はすごく真面目なんだよね。みんなが帰った後も一人残って、その日タイヤを購入されたお客様へのお礼状を一通一通丁寧に書いていて。それでも皆の前ではいつも明るく、疲れた様子一つ見せない。内心感心していたよ。

杉田　仕事は確かに大変なこともありますが、本当に毎日が楽しかったんです。木村さんは責任ある仕事を僕たちに任せ、厳しいことも言ってくださるからこそ成長の実感が持てた。一方で、お客様がいないときは冗談を言ったり、休みの日は無礼講で釣りやらバーベキューやら、思いっきり遊んでくれた。木村さんを中心に、みんなで苦楽を共にする「チーム木村」という感覚でした。

木村　そう感じてくれていたならよかったよ。店舗の仲間は、家族よりも長い時間を一緒に過ごすことになる。だから、本当の家族のように大切にしたいんだ。少しでも実りある時間になるよう、厳しくすべきときは厳しく、緩めるときは緩める。杉田くんにも、この想いを受け継いでほしいと思っている。

杉田　はい。僕なりに、みんなが「ここで働けてよかった」と思える店を作りたいと思っています。でも、まだまだ道半ば。今でも、部下にお願いせず自分でやってしまうことが多いんです。後進を育てていくためにももっとチャンスを与えていかなくては……。

木村　今の店舗の様子を見ていると、みんなが杉田くんを信頼しているのがわかるよ。大丈夫。自信を持って「チーム杉田」をつくっていってほしい。

杉田　ありがとうございます。いつか木村さんに追いつけるよう頑張ります。

自他共に「雑学王」と認める木村さん。就寝前に毎日ニュースをチェックして情報収集した努力の賜物だ

安城店の皆さん。「もっと仕事を任せ、次期店長も育てていきたい」と杉田さん