高圧充填を可能にする水素ホース-新しいクリーン燃料である水素燃料の普及と水素社会の実現に貢献

高圧充填を可能にする水素ホース

新しいクリーン燃料である水素燃料の普及と水素社会の実現に貢献

水素は次世代のクリーン燃料

水素は、常温常圧では無色無臭の気体で、宇宙で最も豊富に存在しています。燃やしたときに、水と熱しか発生しないため、次世代のクリーン燃料として注目されています。また、とても軽いため、燃料重量の軽量化にも貢献します。
昨今では、水素を燃料とする燃料電池自動車の開発や、水素を供給する水素ステーションの設置など、水素燃料の活用に向けた取り組みが進められています。

燃料用水素ガスの特徴

  • 水素原子の大きさ

    水素原子とゴルフボールの大きさの比率は、ゴルフボールと地球の大きさの比率とほぼ等しくなります。(※1)

  • 水素ガスの圧力(※2)

    手のひらに乗用車17台の重さがかかっているくらいの力(※3)

水素ステーションで供給される水素ガスには、次の2つの特徴があります。
① 小さな隙間でも通り抜ける:水素分子は宇宙で一番小さい分子であるため、小さな隙間でも通り抜けてしまいます。
② 高圧で圧縮されている:一度に大量に充填できるように、水素ステーションで供給される水素ガスは、非常に高い圧力(※2)で圧縮されています。

  • ※1水素原子、ゴルフボール、地球の直径をそれぞれ約1億分の1cm、4cm、12,000kmとした場合。
  • ※2現在日本では70MPa(メガパスカル:圧力の単位)、将来は82MPaになることが見込まれています。
  • ※3水素ガスの圧力を82MPa、手のひらの面積を20cm2、乗用車1台の重さを1tとした場合。

高圧水素を漏らさないブリヂストンの水素ホース

高圧水素を漏らさないブリヂストンの水素ホース

当社グループでは、ウォータージェット等に使用される超高圧ホースの技術をベースに、高い圧力の水素を閉じ込めることが可能で、かつ柔軟で使いやすい水素充填用ホースを開発しました。
内層には、水素ガスを閉じ込める性質に優れた樹脂を採用。補強層には、引っ張りに強い金属ワイヤーを6層に巻きつけていて、水素ガスの高い圧力に耐える構造になっています。更に、補強層の金属ワイヤーの材質や巻きつけ方などを最適化することで、高い圧力に耐える強度と使いやすい柔軟性を両立しています。
当社グループは、これからも高い技術力を活かした様々な製品を通じて、水素社会、モビリティ社会の発展に貢献していきます。

水素充填用ホース紹介動画:入門編

水素充填用ホース紹介動画:対談編

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