【こんな所にもブリヂストン】 東京モノレールには実はブリヂストン製のタイヤが使われている!?
公共交通機関といったら、鉄道・バス・タクシーを思い浮かべると思います。その中でゴムのタイヤが使われているのは、バスとタクシーだけと考えがちですが、実は「鉄道」にもタイヤが使われているケースがあるんです。
その1例を紹介します!
それは、モノレールです。モノレールはゴムのタイヤで走行しているんです。でも、外からモノレールを見ても、どこにタイヤが使われているかわかりませんよね。モノレールについて少し詳しく説明をします。
普通の電車は、2本のレールの上を走りますが、モノレールは言葉とおり、モノ(1つの)レールの上もしくは下を走る乗り物です。モノレールには、2つのタイプがあります。 1つは、ロープウェイのようにレールから車両がぶらさがっている『懸垂式』です。もう1つは、電車のようにレールの上に車両がのる『跨座式』です。『跨座式モノレール』の場合、 コンクリートでできたレールに対して、タイヤが上に乗っているだけでなく、レールを挟むようにもついています。
今回は、『跨座式モノレール』を採用している、東京モノレール株式会社様に協力していただき、東京モノレールで使用されているタイヤについておはなしします。
東京モノレールは6両編成で、1編成あたり計120本ものタイヤが使われています。
上記写真のタイヤがたくさんついた台車が、1両あたり2つついています。この台車には、レール(桁)の上を走るタイヤ(「走行輪」といいます)4本、 桁を挟むようについているタイヤ(「案内輪」といいます)4本、そして揺れを防ぐタイヤ(「安定輪」といいます)が2本ついています。一つの台車で10本のタイヤがついています。
・走行輪
モノレールが走行するためのタイヤです。
走行輪の役割としては、「走る・止まる(動力を伝える)」「モノレール(車重)を支える」「クッション性(衝撃を和らげる)」があります。どこに走行輪はあるのか?というと、
モノレールに乗ると、1段高くなっている部分があると思います。実は、その下にはタイヤがあるんです。
・案内輪
言葉のとおり、モノレールを誘導するタイヤです。
レールを挟むように設置されており、「まっすぐ進む(方向を維持する)」「脱輪を防ぐ」という役割のためにあります。
そして、もう一つ「安定輪」というものがあります。これは、揺れを防ぐもので、下の写真のようなものです。
この中で走行輪が一番重要なタイヤです。
「走る・止まる(動力を伝える)」「モノレール(車重)を支える」「クッション性(衝撃を和らげる)」には、頑丈かつ乗り心地にも配慮したタイヤでなくてはなりません。ブリヂストンでは、「EXPRESS VSE7AZ」というタイヤを供給しています。
タイヤには、空気ではなく窒素を充てんして内圧の低下を最小限に抑えています。
ブリヂストンは、さまざまな人々の足元をささえています。東京モノレールだけでなく、多くのモノレールにタイヤを供給しています。
ぜひ、モノレールを乗られるときには、鉄輪の鉄道とは一味違った感触を感じていただければと思います。
※ 写真は、ブログ用に当社が東京モノレール株式会社様より利用許諾を得たものとなります。転載、転用を一切禁じます。(モノレール専用タイヤ「EXPRESS VSE7AZ」 は除く)