アジアのシリコンバレー、中国・深センの交通事情

中国南東部の都市、深センは多くのハイテク企業が集まりアジアのシリコンバレーと呼ばれる街です。その深センの交通事情をご紹介します。

中国で上海モーターショーが開幕し、その様子が多くのメディアで紹介されています。今では世界最大の自動車マーケットとなった中国ですが、中国は自動車販売以外の分野でも急成長を遂げ、今なお数多くの都市が発展を続けています。なかでも著しい発展を見せているのが中国南東部広東省にある都市、深センです。かつては漁村だったこの地が中国の経済特区となったのは1980年のこと。それを機に多くの製造業、ハイテク企業がここに集まり、歴史上類を見ない勢いで成長。わずか数万人だった人口は現在では実に1,300万人以上にも増え、高層ビルが立ち並ぶアジアのシリコンバレーとして世界的に知られる都市のひとつになりました。

この街はドローンやカメラ、電子機器のメーカーがその本社を構えると同時にそれらの製造も行っており、この地から世界各国に様々な製品が輸出されています。電気部品の専門店と梱包資材店や宅急便業者が並ぶ街並みもこの街らしい風景です。そんな深センの物流を支えているのが高速道路。北京から始まり深センを経由し香港・マカオまで伸びる全長2,283kmの京港澳高速道路や広州と深センを結ぶ89kmの広深沿江高速など、この街にはきれいに整備された高速道路があり日夜数多くのトラックが走行しています。

一方、街中では自家用車、タクシー、バスがところ狭しとひしめきあっています。中心街には地下鉄もありますが、街のいたるところにタイムシェアの自転車がありそれを利用する人も多く見かけます。また電脳都市らしく、電動スクーター、EVバス、EVタクシーも数多く走行しており、大きな荷物を積んだ自転車とEVが共存している道路の風景もこの街らしい歴史と文化を感じるシーンといえるでしょう。

ブリヂストンは中国に4つのタイヤ工場をはじめ合計17の工場を持っています。深センのある広東省にも、トラック・バス用タイヤの工場(恵州)、自動車用シートに用いられるクッション材(シートパッド)などを製造する工場(広州)、他にも発泡ゴム、ウレタン製品、事務機器用精密部品の工場(開平)などがあり、発展を続ける街、深センのすぐ近くで中国の人々の生活やモビリティを支える事業活動を行なっています。

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