次世代排水システム「スマートサイホン®」
建物の常識だけでなく、人々の生活空間も変えるイノベーション技術
次世代排水システム「スマートサイホン」
意外に知られていない建物の常識ですが、マンションなどの建物で使用されている一般的な排水システムの場合、勾配をつけて排水しているため、排水立て管の近くにしか水廻り設備を設置できないことが多くあります。一方、「スマートサイホン」では、サイホン力を利用して無勾配で排水するため、排水立て管との距離を長く取れるようになり、より自由に水廻り設備をレイアウトできます。
一般的な排水システムと「スマートサイホン」の違い
「スマートサイホン」紹介動画
「スマートサイホン」を支えるブリヂストンの技術
「スマートサイホン」は、無勾配で排水可能なため、床下空間を低く、配管距離を長く設計することで、水廻り設備の配置の自由度が向上します。そのために重要となるのが水廻り設備と排水立て管をつなぐ配管です。
「スマートサイホン」に採用している配管「らく楽パイプ®」(ストレートコイルドポリブテンパイプ)は、ブリヂストンが長年の研究開発と様々な施工現場で培った技術・経験をもとに開発されました。「らく楽パイプ」は巻き癖が少ないため、無勾配で長い距離の施工がしやすいほか、素材のポリブテン樹脂はリサイクル可能で環境負荷の低減にも貢献します。
実用化への課題であった封水の維持・排水音をシステム開発で解決
「スマートサイホン」は現在、キッチン系統に加え、洗面・洗濯・浴室系統で実用化されています。
各系統での実用化にあたり、課題となったのが封水(※1)の維持と排水音でした。「スマートサイホン」では、専用のユニット(※2)を開発し、それらをシステムとして活用することでその課題を解決しました。
- ※1配管の途中に設けられ臭気などを遮断し、屋内へ侵入するのを防ぐために器具に溜められた水。
- ※2ディスポーザは他社開発品になります。また、ディスポーザの機種には指定がございます。
当社は今後も高度な高分子技術を活かし、お客様のご要望にお応えする商品・サービスをご提案していくことで、「人と暮らしを支える」ことに貢献していきます。