エコ・プロジェクト ブリヂストンこどもエコ絵画コンクール 第9回テーマ「いきものとわたしたち」

審査風景

厳正なる1次審査、2次審査、最終審査を経て、応募総数33,251点の作品の中から審査員特別賞5点をはじめ101点の受賞作品と各賞を決定させていただきました。審査会のようす、審査員の感想、選評をご紹介いたします。

1次審査

審査風景 審査風景

1次審査 会場風景

審査員のコメント
マツモトヨーコ氏(画家・イラストレーター)

絵の中で 動物たちと遊んだり、小さくなって虫と仲よくしたり、猛獣や海洋生物をかっこいいと思ったり、子供たちにとって生き物は自分とまったく平等な友達という存在なのです。いつまでもそういう感覚を大切にしてほしいとおもいます。

芳野氏(イラストレーター)

1枚1枚、それぞれがそれぞれにおもしろく、その絵の向こうにいるこどもたち「ぼく」「わたし」の、絵を描いている姿がみえるようでした。その子にとって印象的なことを描いている絵には、とくにひきこまれました。

遠崎高平氏(画家)

今回初めて選考に参加させて頂きました。皆様の「どうしてもこれが描きたい!」という想い、エネルギーに溢れた魅力的な絵にたくさん出会えたこと、感謝しております。絵の力に改めて気付かされました。ありがとうございました。

ミロマチコ氏(画家・絵本作家)

見た瞬間、ガーンとくる作品に出会いました。絵がピカピカ光っているのです。上手下手に関わらず、真剣に絵と向き合ったかどうかは作品を見れば分かります。一生懸命気持ち良く描いた絵には、心が動かされ、拍手を送りたくなるものです。

2次審査

審査風景 審査風景

2次審査 会場風景

審査員のコメント
佐藤潤氏(画家)

昨年は大きな災害があり子どもたちの心にも少なからず影響があったと思います。しかしながら集まった絵には、美しい海、身近な花や虫、鳥たちなど、人と生き物たちとの優しい絆が描かれていました。生き物たちを愛する心をいつまでも持ち続けて欲しいです。

小林絵里子氏(自然画家・イラストレーター)

大変多くの作品ひとつひとつから、描いているときの子どもたちの表情や気持ちが伝わってきて、見ていてとても楽しい気持ちになりました。子どもたちにはこれからも、それぞれの視点、素直な感動を大切にしていって欲しいと願っています。

最終審査

審査風景
[表彰式写真4]   [表彰式写真5]   [表彰式写真6]

素晴らしい作品ばかりです

 

選んだ作品に花をそえます

 

たくさんの作品の中から賞が選ばれました

審査員のコメント

荒川 詔四
(株式会社ブリヂストン 取締役会長)

作者が、毎日毎日この亀を見て、自分でも描いてみようかな、描くとこういう風になるんだろうなと思いながら描いている様子が目に浮かび、非常に納得がいきましたので選びました。
自然の模様、それから色、そうすると本体の色がこうだとバックがこうかな、という、描いている時の感情が非常によく出ていて、とっても良い絵だと思います。そういったことでこの絵を選びました。

北海道 西村 明莉「カメ界のアイドル[カメ吉]」

ヒサ クニヒコ氏
(漫画家)

大きなカバに触りたい、動物のそばにいきたい、動物と仲良くなりたいという気持ちが伝わってきました。
実際は猛獣だからなかなか近くに寄ったり触ったりできないんですが、絵というのは、そういういった気持ちが表現できるんですよね。
「カバと仲良くなりたい。」そういった気持ちが画面いっぱいに出ていて、うれしくなりました。とても可愛い、『カバいい』って言ったほうが良いのかな(笑)、絵だと思います。

徳島県 若月 柊一郎「カバをさわっているぼくたち」

島田 紀夫氏
(ブリヂストン美術館館長)

自然の中には色々な生き物がいます。鳥もたくさんいます。
この作品は、キジを描いた作品で、綺麗な羽根を見事に絵画として表現しています。周りの景色も自然の色々な環境を変化をつけて描いていると思います。
この鳥が自分たちの生命を持続していることを、作者は、非常に綺麗な色として表現しています。そういう意味で、この鳥の絵は、非常に面白い絵だと思いました。

香川県 山下 晴子「キジのキョン」

菰田 雄士氏
(日産自動車株式会社 グローバルコミュニケーション・CSR本部 CSR部
主担)

「いきものとわたしたち」のテーマの通り、この絵は、描いた人がゴリラを見ているイメージが伝わってきました。また、家族という「つながり」を想起させられ良かったと思います。
ゴリラは動物園では親しみがありますが、一方日本のどこにでもいるわけではないので、色々想像を膨らませて描かれたんだなと思います。いろんなポーズを家族のみんながとっていて、おどけてる子もいれば、背中で寝ている子もいて、まさに家族を表した絵だと思います。

徳島県 今井 千愛「ゴリラの家族」

なかや みわ氏
(絵本作家)

この作品は、人と動物がこれからもずっと共存していく、とても大切なテーマが盛り込まれた一枚だと感じました。
昨年、東日本大震災があり、原発事故が起こり、私たちは本当に自然環境のもとで人間と自然は共存してずっと生きていかなくてはいけないということを深く考えさせられたと思います。
これからも自然の恵みを受けながら、そして命あるものを大切にしながら、生きていくということを考えつつ、動物も人間も仲良く共存していきたいと思っております。
この作品にはとてもそのような気持ちが込められた一枚になっていると思いました。

群馬県 桜井 智也「乳牛をかっているおじさん」