さすが発祥の地。ご存知ですか「タイヤ最中」!?

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現在では世界150か国以上の国で事業を展開しているブリヂストンですが、1931年福岡県久留米市で創業、タイヤの製造・販売を始めました。

もともとは足袋を扱う会社であったこと、ブリヂストンという社名の由来、また創業者の合理性に富んだ考え方や芸術・文化に対する想いなど創業にまつわる話は枚挙にいとまがありませんが、それは後日のお楽しみとして本日は創業の地である久留米市についてのお話をしたいと思います。

九州新幹線に乗って博多から約15分。筑後川を渡り、JR久留米駅に到着すると全長4メートル超の巨大な鉱山用タイヤが駅前で迎えてくれます。そこから徒歩5分ほどの所に久留米工場があり、乗用車用のタイヤや航空機用のタイヤを約1,000名の方々が日々心を込めて製造しています。現在では、久留米工場はグローバルに広がるブリヂストンのマザープラントとなっています。

<久留米駅前>
<ブリヂストン久留米工場>

ところで、久留米市は日本で初めてゴムの産業がおこった街で、地下足袋、ゴム靴、そしてタイヤの製造が盛んな「ゴムの街」として発展したことをご存知でしょうか?そんな「ゴムの街」に店を構える「吉金菓子舗」さんでは、実は「タイヤ最中」なるものをお作りです。これは片仮名の「9」つの「ル」で「米」を取り囲むように配した久留米市の市章をタイヤに見立てて考案されたもので、ブリヂストンの発祥の地である久留米市ならではの和菓子といってよいかもしれません。

<タイヤ最中の写真(外装と中身)>

考案された背景が知りたくて「吉金菓子舗」さんのご主人にお話を伺いました。
時は戦時中。お店を繁盛させるために何か良いアイディアはないか、と考えていたご主人が「ゴムの街」のシンボルともいうべきタイヤにヒントを得て昭和23年にタイヤ最中を考案されたそうです。これを当社久留米工場内の生協でも販売を始めたところ、従業員の帰省の際のお土産や勤務地が変わる際のお土産として飛ぶように売れたそうです。また、当社従業員の結婚式の引き出物としても使われていたと聞いています。

さて、気になるお味はというと…しっとりした最中生地の中に甘くておいしい小豆あんがたっぷり詰まっており、とても食べごたえがあります!「吉金菓子舗」さんはじめ、JR久留米駅のお土産ショップ、また最近東京・新橋にできたアンテナショップ「福岡久留米館」などでも手に入れることができるそうです(2017年9月現在)。皆さんもぜひ一度ご賞味ください!