ゴム人工筋肉の柔らかいロボット「umaru」は、人々が身と心を預け、埋まり、優しく包まれることで「安らぎ」の体験を提供するプロダクトです。仕事環境や人間関係など、日々、多くの「緊張」とともに生きている人々にとって、大きくて優しい存在に受け入れられる体験は、緊張をリリースし、自分の心をリセットする意味を持ちます。
昨今、「ウェルビーイング」という考え方が広く浸透している中で、食事・運動・介護など身体的な健康の意味合いとして具体的に社会でデザイン・実装されているケースが多く見受けられます。一方、人々の心理的な状態にも寄与するような、プロダクトの必要性を感じています。
そんな中、収縮や湾曲するゴム人工筋肉との触れ合いを通じて多くの人々が笑ったり、驚いたり、心が動く瞬間に着目し、「ゴム人工筋肉を核とした柔らかいロボットとの触れ合いは、人の心に良い変化を生み出すことに寄与するかもしれない」という問いのもと、umaruの企画が始まりました。
効率性・生産性に追われる仕事環境や、複雑な人間関係などから日々無意識的に受けている"緊張"をリリースし、他者から包まれ、深い安らぎを全身から感じる体験は、単なる身体的なリラックス体験とは異なる社会課題的な意味を持つと考えています。
オフィスや空港、商業施設等、空間に集う人々が「安らぎ」を求めてふと立ち寄り、うまっていく。umaruは、そんな日常の生活スタイルに融和する存在として寄り添っていきます。
