2023.02.17

「柔軟な手 × 目と知能」で共創していく新たな価値

アセントロボティクス社との提携により、共創できる新たな価値

 2023年2月1日、株式会社ブリヂストンはアセントロボティクス社との資本業務提携を発表いたしました。

号外ニュース!「ソフトロボティクスの事業化に向けアセントロボティクス社と資本業務提携」 (bridgestone.co.jp)

 本コラムでは、「なぜ、ブリヂストンがAIテック企業とタッグを組んだのか」「タッグを組むことで何をしようとしているのか」などなど、提携発表の背景にある"想い"についてもご紹介していきます。

物流業界における課題

 昨今の物流業界においては、人手不足、Eコマース需要の拡大、新型コロナウイルス感染症拡大による非接触ニーズから、自動化への期待が高まっています。

 中でも、ピースピッキングは自動化が進んでおらず、未だに多くの人手がかかっている業務です。ヒトは器用な動きを無意識に行うことができますが、ロボットがその器用さを兼ね備えることが難しく、自動化のハードルになっています。

 例えば、ヒトの手では容易につかめるモノにおいても、ロボットで掴むことや丁寧に置くことが困難なケースがあります。食品・化粧品の容器など繊細なものや、パウチなど形状が一定でないものが代表例です。なお、多様な形状・サイズのモノの把持に、同じハンドで対応するのが難しいといった課題もありました。
 また、対象物を把持するだけではなく、ピースピッキングの現場で、ヒトはあらゆる作業を同時並行で行っています。例えば、以下のような要素に分解できます。

  ・ピック対象を目で見る
  ・掴む場所、掴み方を判断する
  ・把持対象に合わせた力加減で把持する(傷つけず、かつ落とさない力加減)
  ・モノのバーコードを読み取らせる
  ・所定の場所に整列して配置をする

 ピースピッキングを自動化する際には、各要素の実現ハードルだけではなく、前後の要素との連携にも課題がありました。

柔軟なロボットハンド × 目と知能

 このような課題を解決するにあたり、ロボットハンド("手")でモノを掴む部分だけではなく、把持対象を正しく認識・判断する部分("目と知能")が重要になります。ハンドの能力を最大限活かせる技術を持った社外との共創パートナーを模索し、この度AIテック企業のアセントロボティクスとの資本業務提携に至りました。

 ブリヂストンのソフトロボットハンドと、アセントロボティクスの"目と知能"の組み合わせにより、これまで最高難易度と言われてきた、ピースピッキングの自動化ニーズに貢献します。ヒトさながらの気配りで真心を込めてピッキングする、そんな自動化の世界を作り上げたいと考えています。

 アセントロボティクスの"目と知能"との共創により、以下のようなことが実現できると考えています。

  ・あらゆる形状/重さ/姿勢のモノも、適した具合でピック&プレイス
  ・形状が類似していても、特定の外見の商品を狙ってピック
  ・3D認識をもとに、適切な置き方を設定
   (置くまでの過程でバーコードをスキャンさせるような動きも可能)

 昨年度の国際物流総合展では、実際に両社の共創ソリューションのデモを実施しました。デモの様子は以下動画をご覧ください。

<動画Update>注目のピースピッキングデモを公開② ~トータルピッキング編 (bridgestone.co.jp)

また、より詳細のご紹介資料も公開しておりますので、以下よりご覧ください。

<サービス資料>ピースピッキングロボットシステム(ソフトロボットハンド×AI画像認識)のご紹介

ヒトと協働するロボットで、ヒトとロボットのそれぞれの良さを活かしつつ、作業の効率化・高度化や自動化に寄与します。

アセントロボティクスのとの共創により、ピースピッキング知能ロボットを"当たり前"の選択肢にし、物流業界の皆さまへ新たな価値を届けてまいります。


本件に関するお問い合わせ先

株式会社ブリヂストン ソフトロボティクス ベンチャーズ
email: softrobotics.bs.tsg.bsj@bridgestone.com
Website: www.bridgestone.co.jp/products/softrobotics
TEL:070-3187-2009

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