japanese
39/70

39Q:海外の新規のお客様から、異常に大量なタイヤの発注をいただきました。そのお客様の国へは輸出が許されているものの、そのお客様は輸出が許されない別の国の政府関係者と近しい関係にある可能性があると聞きました。支払いは、更に別の国の通貨でなされる予定です。大きな取引であり、ブリヂストンの現地代理店は心配ないと言っています。ブリヂストンが輸出するタイヤは単にそのお客様の国の国内でのみ使われるものであると想定し、輸出してもよいでしょうか。それとも何か問題がありますか。A:このような情報は、ブリヂストンのタイヤが、輸出が禁止されている国に輸出される可能性があることを疑わせます。何らかの行動を起こす前に法務担当部署からアドバイスを受けてください。Q:ヨーロッパの法令では、シリアやその他のいくつかの特定の国に対する販売が制限されていると思いますが、私はヨーロッパの市民ではなく、 EU内で働いているわけではありません。これらの法令は私にも適用されるのでしょうか。A:EUの輸出入に関する法令は、EU籍の企業にのみ適用されるのではなく、世界中の関連会社にも間接的に適用されます。慎重な検討が必要ですので、法務担当部署に相談してください。Q:私は、ブリヂストンの米国における生産財タイヤの営業本部に所属しており、先日、見本市でお会いした人から名刺を受け取ったところ、彼の会社は米国の取引規制の対象となる国にあることが判明しました。この人物の情報を、米国以外のブリヂストンの同僚に渡しても良いでしょうか。A:渡してはいけません。米国法は、規制対象国の人や会社に対する製品の販売を禁止するだけでなく、そのような国の人や会社に対する販売を「促進する行為」も禁止しています。たとえ、販売を行うブリヂストンのグループ会社が米国外にあっても、他国の同僚に対して名刺を転送する行為は販売の促進に該当する可能性があります。もしどうすればよいか迷っている場合には、法務担当部署に相談してください。事業活動で誠実であるために輸出入規制

元のページ  ../index.html#39

このブックを見る