ニュースリリース

「2024年グッドデザイン賞」を3つの製品で受賞

AirFreeは「私が選んだ一品」にも選出、経営・事業戦略と連動したデザインを追求

2024年10月16日

 株式会社ブリヂストンの乗用車用プレミアムブランド商品「REGNO GR-XⅢ」とゴム人工筋肉を用いた柔らかいロボット「Morph」、空気充填が要らない次世代タイヤ「AirFree」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2024年度グッドデザイン賞」※1を受賞しました。「AirFree」は、「私の選んだ一品」※2にも選出されました。

 ブリヂストンにおいて、デザインは創業以来、コーポレートアイデンティ、ブリヂストンロゴ、Bマークの導入などを通じて、重要な役割を果たしてきました。2020年を初年度とする第三の創業においては、ビジョンとして掲げる「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」の実現に向けて、価値創造にフォーカスした経営・事業戦略と連動するデザイン表現をグローバルで追求し、ロジカル、デザイン、アートの3つの思考を行き来することでイノベーションを創出し、新たな社会価値・顧客価値の創造に取り組んでいます。

■2024年度グッドデザイン賞 受賞対象
1. 乗用車用プレミアムブランド商品「REGNO GR-XⅢ」(レグノ ジーアール・クロススリー)※3
 「REGNO GR-XⅢ」は、静粛性、ハンドリング性にエッジを効かせることで、"静か、やわらか、安らか、気持ちよい、滑らか"という"REGNO史上かつてない空間品質"と"質の高い乗り味"を両立した新しい「REGNO FEELING」を、機能面と外観面から実現したタイヤです。機能面では、新たに商品設計基盤技術「ENLITEN」※4を適用し、「空間品質」「走行性能」「サステナビリティ」という性能を高レベルで実現しています。外観面では、特徴的で流麗なパタンデザインに加え、微細加工技術「LUXBLACK」や分銅繋ぎ模様デザインにより「REGNO」の世界観を表現しています。

「REGNO GR-XⅢ」

<グッドデザイン賞事務局のコメント>
レグノが一貫して追求してきた静粛性をさらに追求すべく、本品では単に音圧を減らすだけではなく、人間が気になりにくい音を実現するためのトレッドパターンを採用した。特筆すべきは見た目でも、静かさを期待させる表現となっていることで、タイヤのデザインにおける理想像のひとつと言える。サイドウォールのレタリングにも美への探求が感じられ、40年以上にわたりプレミアムなタイヤを送り続けてきた経験の重みが伝わってくる。

2. ゴム人工筋肉を活用した柔らかいロボット「Morph」(モーフ)※5
 「Morph」は、人とロボットの新しい関係性を築くために「ゆだね、ゆだねられる」という体験を提供するゴム人工筋肉を活用した柔らかいロボットです。そのデザインは、「未来のソフトロボット」をイメージしました。動物の呼吸や潮の満ち引きなど、センシングした生物の営みや自然の動きを反映したデータを柔らかいゴム人工筋肉にインストールしており、生物ともロボットとも異なる「Morph」ならではの息遣いを生み出します。

「Morph」

<グッドデザイン賞事務局のコメント>
今までに見たことのない、挑戦的でユニークなジャンルのサービスである点が目を惹いた。既存のマッサージチェアなどのように、直接的な目的があるサービスとは異なるため、このサービスがどのようにビジネスとして展開されていくのかが興味深い。

3. 空気充填が要らない次世代タイヤ「AirFree」(エアフリー)※6
 「AirFree」は空気充填が要らない次世代タイヤです。空気の代わりに、リサイクル可能なスポークで荷重を支え、薄暗い時間帯においても視認性を最大化する青色を採用することで、安心・安全な移動、メンテナンスの効率化、資源生産性向上を体現するデザインになっています。最適な素材・形状を導出するべく、ブリヂストンのタイヤ技術の知見を活用しながら「AirFree」独自の設計システムを構築し、ユニークな樹脂スポーク形状が生まれました。また、「AirFree」に使用した青色は、「地域社会の安心安全な移動をエンパワーする(力を与える/支える)青」として「Empowering Blue」と定義しました。高齢化や過疎化、労働力不足といった課題に直面する「地域社会のモビリティを支える」ことをミッションに、2026年の社会実装を目指して活動を推進しています。

「AirFree」

<グッドデザイン賞事務局のコメント>
他社では研究開発段階のエアレスタイヤを、いち早く実装レベルまで仕上げた技術面への評価はもちろん、複雑な形状のスポークからは性能へのこだわりを感じるし、リサイクル可能な素材を使い、薄暮時の視認性を考えて青色とするなど、環境性能や安全性能に配慮した姿勢も素晴らしい。シビアな空気圧チェックから解放されることで、人とタイヤの付き合い方まで変えていく可能性のある、革新的なプロダクトである。

<私の選んだ一品選出コメント>
倉本 仁/プロダクトデザイナー:
当たり前を疑い、違った解決方法を研究・開発することで見えてくる新しい幸せ。デザインの真髄を感じます。

 ブリヂストンは、経営・事業戦略と連動したデザインの追求により、イノベーションを創出することで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※7に掲げる8つの価値を創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。

  1. ※1グッドデザイン賞ホームページ
  2. ※2グッドデザイン賞受賞対象の中から、グッドデザイン賞審査委員が選んだ「お気に入り」や「個人的に惹かれるもの」を紹介するもの
  3. ※3タイヤサイト「REGNO GR-XⅢ」
  4. ※4「ENLITEN」(エンライトン)は、従来のタイヤ性能を向上させた上で、タイヤに求められる多様な性能をお客様ごと、モビリティごとにカスタマイズする商品設計基盤技術です。お客様に寄り添い、タイヤへのニーズやウォンツを叶えるだけでなく、お客様をインスパイアさせる性能にエッジを効かせ、お客様が想像もしえない新たな価値を「究極のカスタマイズ」で実現します。
  5. ※5無目的室「Morph inn」(モーフ・イン)
  6. ※6空気を不要にするブリヂストンの次世代タイヤ「AirFree」
  7. ※7「Bridgestone E8 Commitment(ブリヂストンイーエイトコミットメント)」
    ブリヂストンは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンの実現に向けて、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を制定しました。これを未来からの信任を得ながら経営を進める軸とし、ブリヂストンらしい「E」で始まる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・社会・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支えることにコミットしていきます。

本件に関するお問い合わせ先

<報道関係> 国内広報部 TEL:03-6836-3333
<お客様> お客様相談室 TEL:0120-39-2936

以上