ニュースリリース

2021年12月10日

　株式会社ブリヂストンは、2021年2月16日に発表した中期事業計画（2021-2023）において、ポートフォリオ経営を推進し、多角化事業においては、事業再編などを通じ、シャープにコアコンピタンスが活きる事業にフォーカスすることをお伝えしました。その上で、経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、戦略的成長投資を進め、環境変化に対応しながら着実に成長する"強い"ブリヂストンへの変革を目指しています。

　その一環として、株式会社ブリヂストンは、化成品ソリューション事業^※1をエンデバー・ユナイテッド2 号投資事業有限責任組合^※2（以下「EU投資組合」）に譲渡することを決定いたしました。今回の事業の譲渡は、当社が新会社を設立し、当社グループ会社の化成品ソリューション事業を新会社へ集約した後、その新会社株式の全てをEU投資組合に譲渡するというスキームにて行われます。規制当局の承認とその他必要な条件を満たした後、2022 年8月中に譲渡が完了する見込み^※3です。

※1　自動車用シートパッド事業、高機能化成品事業、事務機器用精密部品事業の3事業から構成されます。

※2　投資ファンドであるエンデバー・ユナイテッド株式会社（以下「EU社」）によって組成・管理・運営されます。

※3　事務機器用精密部品をフィリピンにて製造するブリヂストン　プレシジョン　モールディング フィリピン　インクに関しては、後日、新会社へ直接株式を譲渡する予定のため、それを除いた譲渡完了見込みの時期を示しております。

　ブリヂストングループの多角化事業売上収益の約半分^※4を占める化工品事業は、従来から事業環境と社会ニーズの変化に応じて新規参入・撤退を繰り返してきました。今回、化工品事業の一つである化成品ソリューション事業に関しても、事業および従業員の継続的な成長、当社グループのコアコンピタンスとのシナジー、事業の経済性などの観点から、今後のあり方について総合的に検討を重ねました。その結果、製造業を中心に豊富な投資・再生実績を持つEU 社のもとで成長を目指す方が、持続的な社会価値・顧客価値の創出による競争力ある事業の存続に繋がると共に、従業員が新たな機会のもとでこれまで培った経験やスキルを活かし成長することができると考え、今回の決定となりました。

※4　2020年実績ベース

　今回の事業の譲渡により、ブリヂストングループの化成品ソリューション事業に携わる従業員はEU社傘下の新会社で職務にあたることになります。ブリヂストングループは、従業員が新たな環境下でも働き甲斐と安心を維持して業務に従事できるよう、譲渡完了まで丁寧かつ適切な対応を行って参ります。また、お取引先様、及び地域社会に対しても、その影響が最小限となるよう、適切にコミュニケーションを行った上で対応いたします。

　化成品ソリューション事業の概要については下表のとおりです。
＜グローバル連結売上収益＞
 約557億円（2020年実績）

＜化成品ソリューション事業を取り扱う会社および主な拠点の概要＞

　ブリヂストングループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進し、将来にわたって社会価値・顧客価値を創出し続けるサステナブルなソリューションカンパニーへと進化していきます。

　株式会社ブリヂストンの中期事業計画（2021-2023）の詳細については、当社企業サイトに掲載するプレゼンテーション資料をご参照下さい。

＜エンデバー・ユナイテッド株式会社の概要＞

1.　会社名

：エンデバー・ユナイテッド株式会社

2.　本社所在地

：東京都千代田区丸の内二丁目5番1号　丸の内二丁目ビル6階

3.　代表者

：三村　智彦

4.　従業員数

：48名（2021年12月10日現在）

5.　事業内容

：投資ファンドの運営

＜ご参考：ブリヂストングループ事業再編・生産拠点再編の進捗＞
■事業再編

■生産拠点再編

以上