ニュースリリース

2021年11月05日

　株式会社ブリヂストンは、LEXUSが2021年11月以降に発売予定の新型「NX」の新車装着用タイヤとして、ランフラットテクノロジー採用タイヤ^※1「ALENZA 001」（アレンザ　ゼロゼロワン）を納入します。^※2

　新型「NX」は、走り、デザイン、先進技術が全面刷新されたモデルで、駆動力コントロール、空力、軽量化等の基本性能が徹底的に磨き上げられたクルマです。ラインナップには、LEXUSの電動化ビジョンのもとで開発された、LEXUS初のPHEV（Plug-in Hybrid Electric Vehicle）モデルも含まれています。

　これまで株式会社ブリヂストンは、LEXUSとの長年にわたる共創を通じて、同社が様々な車両を通じて提供する価値の実現に貢献してきました。「ALENZA」は、オンロード領域のプレミアムSUVタイヤブランドで、今回新型「NX」に装着される「ALENZA 001」は、サステナビリティ、モビリティの進化を見据えた、当社の「断トツ商品」^※3の一つです。パンク時に空気圧がゼロになっても、車重を支え、所定のスピードで一定距離を走行することができるランフラットテクノロジー採用タイヤで、当社の最新技術を搭載することで、通常走行時の乗り心地も向上しています。

＜ランフラットテクノロジー採用タイヤおよび最新技術＞

　ブリヂストンのランフラットテクノロジー採用タイヤは、サイド部に補強ゴムを搭載することで、空気圧がゼロになっても、車重を支え、所定のスピードで一定距離を走行（ランフラット走行）することができます。そのため、急なパンク時にも路上でタイヤ交換を行うことなく安全な場所まで移動して停車することが可能になります。また、使用されずに廃棄されることの多いスペアタイヤ（応急用タイヤ）が不要になることで、省資源化および車両の軽量化による燃費向上を通じて、環境負荷の低減にも貢献します。

　タイヤの空気圧が低下したランフラット走行時には、タイヤのサイド部の変形が大きくなりゴムが発熱、高温になることで破壊に至ります。新型「NX」に装着される「ALENZA 001」には、タイヤのサイド部表面に特殊な形状の突起を設けることで、空気の乱流を促進してタイヤを冷却する技術「クーリングフィン」^※5を採用しています。突起の形状を最適化した新しい「クーリングフィン」を搭載することで、より効率的にタイヤを冷却することが可能となり、ランフラット走行時のサイド部の温度上昇を抑制、耐久性の向上を実現しています。また、今回新たに開発したサイド補強ゴムは、ランフラット走行時の発熱を抑制し、高温でも壊れにくい特性を持っています。そのため、従来の補強ゴムと比較してランフラット走行時の耐久性を維持したまま、補強ゴムを薄くすることが可能になります。硬い補強ゴムを薄くできることに加え、通常走行時の温度域では軟らかい特性を有していることから、通常走行時の乗り心地も向上しています。

　ブリヂストングループは、「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中期事業計画（2021‐2023）^※6を実行しています。その中で、コア事業であるタイヤ事業の更なる強化に向けて、EV向けタイヤなど、サステナビリティ、モビリティの進化を見据えた「断トツ商品」の開発を積極的に進めています。当社グループは、今後も様々な車種の性能・魅力を最大限に引き出す新車装着用タイヤの開発を通じて、安心・安全で、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していきます。

1. ※1 パンク後の走行を可能にするブリヂストンのランフラットテクノロジー
   https://www.bridgestone.co.jp/technology_innovation/run-flat_tire/
2. ※2 新型「NX」の新車装着用タイヤとして、235/50R20サイズのランフラットテクノロジー採用タイヤおよび235/60R18サイズのノーマルタイヤを納入します。
3. ※3 「断トツ」とは企業としての目標を指します。
4. ※4 車両画像は、本ニュースリリース用に当社がLEXUSより利用許諾を得たものとなります。
   転載、転用を一切禁じます。
5. ※5 詳細は下記ウェブページ中段の「1-2タイヤを冷却する『クーリングフィン』」を参照。
   https://tire.bridgestone.co.jp/runflat/s001rft/index.html
6. ※6 中期事業計画（2021-2023）進捗
   https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/index.html

以上