ニュースリリース

2020年07月21日

　株式会社ブリヂストンは、「サステナビリティレポート2019-2020」を発行し、当社Webサイトで公開しました。本レポートでは、ステークホルダーの皆様と共に持続的な成長を目指す当社グループの新たな成長戦略や、持続可能な社会の実現に貢献する当社グループの活動について紹介しています。

　本レポートの発行にあたり、当社代表執行役Global CEOの石橋秀一は、次のように述べています。「当社グループの全ての活動において、サステナビリティ視点は不可欠です。サステナビリティ戦略を当社の企業文化や成長戦略の中核として位置付け､日々の業務にさらに深く統合するべく取り組みを始めています。」「私たちは、ステークホルダーの皆様と新しい価値を共創することに、大きな意義があると考えています。本レポートを通じて、さらに多くのステークホルダーの皆様に､私たちの思いや活動への理解を深めていただけることを願っております。」

　当社グループは､2020年を第三の創業（Bridgestone 3.0）と位置づけ、新たなチャプターへと踏み出しています。「2050年にもサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」というビジョンを掲げ、それを実現するための「中長期事業戦略」を新たに策定しました。これは、当社独自のソリューション活動を通じて社会価値と顧客価値を両立させながら創造し、それを拡大していくことで競争優位性の獲得にもつなげ、社会・お客様・パートナーの皆様と共に持続的な成長を目指していくサステナビリティを中核とした新たな成長戦略です。本レポートおよび当社Webサイトでは、こうした価値共創の取り組みと共に、当社グループの持続可能な社会の実現に貢献するための指針である「Our Way to Serve」に基づく､社会課題の解決に向けた各活動の進捗についてご紹介しています。

　また、本レポートにおいて、2030年を目標年とした当社グループの新たな環境中期目標「マイルストン2030」を公表しています。当社グループでは､2050年を見据えた環境長期目標を達成するために､2020年の中期目標を定めて取り組みを進めてきた結果、2019年にこの目標を前倒しで達成しました。事業の成長と環境影響や資源消費の拡大を切り離す「デカップリング」への挑戦をさらに進めていくため、次のステージに向けた「マイルストン2030」を新たに設定し、以下の取り組みを通じて､環境へのインパクトをさらに改善していきます。

■ デカップリングの考え方に基づき、環境インパクトの改善と経済成長の両立を実現

＜Focused Target＞
・2030年までに水ストレス地域における生産拠点^※1において、水リスク低減に向けたウォータースチュワードシッププランを推進

■ 事業を通じたサーキュラーエコノミーへの貢献を促進

＜Focused Target＞
・2030年までに再生資源または再生可能資源に由来する原材料の比率^※2を40%に向上する

■ カーボンニュートラル社会へ向けて､商品のライフサイクル、バリューチェーン全体を通じたCO₂削減を促進

＜Focused Target＞
・2030年までに私たちが排出するCO₂の総量（Scope1、 2）を30%削減、さらに50%削減を目指して取り組む^※3
・2030年までにソリューションの提供により、商品・サービスのライフサイクル、バリューチェーン全体（Scope3）を通じて、私たちの生産活動により排出するCO₂排出量（Scope1, 2）の5倍以上のCO₂削減に貢献していく

　当社グループは、社会・お客様をより深く理解し、課題解決のための新たな価値をソリューションとして提供し続けることで、地域社会や地球との共生に向けて､社会課題の解決や「持続可能な開発目標 （SDGs）」の達成に積極的に貢献していきます。当社グループは、今後もイノベーションとソリューションを通じて、人々がより快適に移動し、生活し、働きそして楽しむことに貢献していきます。

1. ※1淡水資源の量や質の低下のリスクがある地域に所在することにより水リスクを抱える生産拠点
2. ※2リトレッド用台タイヤを含むタイヤの総原材料重量に占める比率
3. ※3基準年：2011年

以上