ニュースリリース

2018年度「W-BRIDGE」研究委託先を決定

- 地球環境問題の解決への貢献を目的とした産学連携研究プロジェクト -

2018年07月12日

 学校法人早稲田大学(以下「早稲田大学」)と株式会社ブリヂストン(以下「ブリヂストン」)が連携して設置した研究プロジェクト「W-BRIDGE」(Waseda-Bridgestone Initiative for Development of Global Environment)は、2018年7月1日から2019年6月30日までの研究委託先候補として5件を採択しました。

 W-BRIDGEでは、2018年4月2日から5月18日までの期間、ブリヂストンが定めた4つの重点テーマに基づいて、大学と一般の方々が連携して取り組む環境に関する研究課題を募集しました(委託費用総額:1,700万円)。応募いただいた案件の中から、W-BRIDGEの審査委員会、Co-Design会議、および運営委員会が厳正なる選考を行い、2018年度は5件を選定しました。委託先および案件の詳細は下記リストの通りです。

 これらの案件で得られた成果については、内容を吟味し、多くの方々に活用していただけるようにW-BRIDGEのWebサイト(http://www.w-bridge.jp/ )で情報を公開していく予定です。 研究成果の報告会の実施も予定しています。

 なお、2017年7月1 日から2018年6月30日までを活動期間とした研究は終了し、今後W-BRIDGEが開催するシンポジウム等で活動報告を行います。活動報告の詳細は、後日W-BRIDGEのWebサイトでご案内します。

  1.  ※

    重点テーマは、ブリヂストングループが掲げる「環境長期目標」の達成に資することを期待して設定されています。

<4つの重点テーマ(重点研究活動)>

  1. (1) 森林環境分野

    • 天然ゴム生産およびゴム農園周辺環境のサステナビリティ
    • 森林資源のDeforestation対策
  2. (2) モビリティ分野

    • 持続可能な社会作りを前提とした条件不利地域におけるモビリティのアクセシビリティ
  3. (3) 環境人材育成分野

    • アジアにおけるSDGsを担う人材育成
    • 環境無関心層を取り込み社会を変える新しい手法
  4. (4) 総合環境分野

    • 水環境・資源保全活動(地下水の保全を含む)
    • 地球温暖化緩和策及び適応策(レジリエンスの観点も含む)

【2018年度研究委託先案件】

■重点研究活動
研究・活動代表者 団体名 研究課題
重点テーマ 1. 森林環境分野
<天然ゴム生産およびゴム農園周辺環境のサステナビリティ>

早稲田大学人間科学学術院
准教授 平塚基志
ランブン・マンクラット国立大学(UNLAM)
教授 Ir. Mahrus Aryadi,M.Sc.

公益財団法人 国際緑化推進センター 小規模農家によるゴムノキ活用を通したSDGs達成のモデル開発
<森林資源のDeforestation対策>

九州大学熱帯農学研究センター
准教授 百村帝彦

認定NPO法人 国際環境NGO FoE Japan SDGs達成に向けた持続可能な木材・木材製品調達(フェアウッド調達)の促進
重点テーマ 2. モビリティ分野
<持続可能な社会づくりを前提とした条件不利地域におけるモビリティのアクセシビリティ>

群馬大学大学院理工学府
教授 天谷賢児
名古屋大学大学院環境学研究科
教授 加藤博和
早稲田大学スマート社会技術融合研究機構
客員主任研究員 井原雄人

2015年からの生活交通をつくる会/株式会社 桐生再生/菱野団地コミュニティ交通協議会/株式会社 枝光なつかしい未来 Within one mile の交通に着目した条件不利地域の公共交通維持モデルの構築

(※ 上記研究との連携案件)
東京家政学院大学
教授 江川賢一

早稲田環境市民ネットワーク 健康な社会参加へのアクセシビリティとしての公共交通機関
重点テーマ 3. 環境人材育成分野
<アジアにおけるSDGsを担う人材育成>

早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科/環境総合研究センター
教授 友成真一

早稲田大学国際環境リーダー学生連合(WGELs) 次代を担う環境分野におけるアジア人材育成のための教育モデル構築
重点テーマ 4. 総合環境分野
<地球温暖化緩和策及び適応策>

早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科
教授 松岡俊二

特定非営利活動法人 広野わいわいプロジェクト 福島浜通りにおける広域自治体連携によるレジリエンスの強化に関する研究

(※ 上記研究との連携案件)
早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科
教授 小野田弘士

地域の持続的発展に資する日本版シュタットベルケの検討

(敬称略) ※代表者名、団体名、研究課題は、採択時現在のものです。

「W-BRIDGE」は、ブリヂストンからの委託によって、早稲田大学内に設置された研究基金です。このプロジェクトでは、地球環境問題という人類共通の課題に対し、産学連携に加え、環境NGOや市民団体といった一般の生活者の方々にも参画いただき、三者一体で研究・活動を行える枠組みを提供していきます。


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本件に関するお問い合わせ先

<募集に関するお問い合わせ>
W-BRIDGE事務局(早稲田大学内)
電話 03-5292-3526 Fax 03-5292-3527
E-mail w-bridge@list.waseda.jp

<報道関係者>
学校法人早稲田大学 広報室 広報課
電話 03-3202-5454 Fax 03-3202-9435
株式会社ブリヂストン 広報部 広報第1課
電話 03-6836-3333 Fax 03-6836-3184

以上