ニュースリリース

グアユールの品種改良に向けてNRgene社のゲノム解析技術を活用

2018年02月20日

 株式会社ブリヂストンの米国子会社ブリヂストン アメリカス・インク(以下、BSA)と、ゲノムのビッグデータ・ソリューション企業であるNRgene社は、アメリカ原産の天然ゴム育種プログラムの研究開発について協力し、より多くゴム成分を含むグアユール※1品種の開発を目指します。これまで米国南西部やメキシコ北部の暑く乾燥した環境に適合するグアユールのゲノム解析の研究を進め、既に一部のゲノム解析は完了し、現在は品種改良に向けた研究開発に着手しました。

 BSAは品種改良や遺伝学、農学を専門とする研究者チームを有し、グアユール由来の天然ゴムを北米におけるタイヤ生産へ活用することを目指して、グアユールの生産性向上に向けた研究開発を継続して実施しています。今回、ゲノム解析におけるNRgene社の最先端技術とノウハウを活用し、先進的な分子レベルでの品種改良技術を適用することで、グアユールからの天然ゴム収穫量増加や耐病性の強い種の開発を推進します。グアユール由来の天然ゴムの実用化に向けた検討を進め、持続可能な天然ゴム供給源の多様化を通じて社会とお客様に貢献することを目指します。

 当社グループは、グローバルCSR体系である「Our Way to Serve」に基づき、持続可能な調達活動を推進するための、新たな調達ポリシー※2を2018年2月に策定しました。本ポリシーは2050年を見据えた環境長期目標として掲げる「100%サステナブルマテリアル化」※3の達成に貢献するもので、今回の技術活用もこの環境長期目標の実現に向けた取り組みの一環となります。
当社グループはこれからも、世界最大のタイヤ会社・ゴム会社として、一人ひとりのもつ様々なニーズに応えながらも、地球の自浄能力・扶養力とバランスのとれた事業運営に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

※1 「グアユール」とは、その組織の中にゴム成分を含む米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木です。

※2 「持続可能な調達」の更なる推進を目指し、新たな調達ポリシーを策定(2018年2月6日ニュースリリース)

※3 当社では「継続的に利用可能な資源から得られ、事業として長期的に成立し、原材料調達から廃棄に至るライフサイクル全体で環境・社会面への影響が小さい原材料」をサステナブルマテリアルと位置付けています。


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