2014年度「W-BRIDGE」研究委託先を採択
2014年07月02日
学校法人早稲田大学(以下「早稲田大学」)と株式会社ブリヂストン(以下「ブリヂストン」)が連携して設置した研究プロジェクト「W-BRIDGE」は、2014年7月から2015年6月までの研究委託先として12件を決定しました。
「W-BRIDGE」は、2014年4月1日から5月20日までの期間、ブリヂストンが定めた研究領域※に基づいて大学と一般の方々が連携して取り組む環境に関する研究課題を募集しました(委託費用総額:2,200万円)。応募された案件の中から「W-BRIDGE」の審査委員会及び運営委員会が厳正なる選考を行い、12件を採択しました。なお、今回は「W-BRIDGE」が設定した重点テーマである「天然ゴム生産及びゴム農園周辺環境のサステナビリティ」及び「生物多様性に関する評価手法の研究と実践」について、該当案件各1件を選定しました。全12件の詳細は以下のリストの通りです。
これらのプロジェクトで得られた成果については、内容を吟味し、多くの方々に活用していただけるように情報を公開していく予定です。なお、2013年7月から2014年6月末までを活動期間とした研究は終了し、今後W-BRIDGEが開催するシンポジウム等で活動報告を行います。活動報告の詳細が決まり次第、W-BRIDGEのWebサイトに掲載します。
W-BRIDGE Webサイト
※ブリヂストンが指定した研究領域とは以下4つの領域です。
- (1)企業や生活者がともに自然と共生していく方法を考える
- (2)資源を大切に使い循環させる仕組みを、生活者とともに考える
- (3)2050年の視点からCO2を減らす方法を、生活者とともに考える
- (4)環境保全の知見や手法を世界にひろげ、次世代とともに学ぶ方法を考える
2014年度「W-BRIDGE」研究委託先案件 全12件
研究・活動代表者/団体名 | 研究テーマ |
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重点テーマ1. 天然ゴム生産およびゴム農園周辺環境のサステナビリティ(第1領域に該当) | |
研究・活動代表者/団体名 早稲田大学人間科学学術院教授 三浦慎悟 / 公益財団法人国際緑化推進センター | 研究テーマゴム農園周辺地域における住民主体のアグロフォレストリーによる森林回復と生物多様性評価 (継続案件) |
重点テーマ2. 生物多様性に関する評価手法の研究と実践 ~地域に根ざした民産学連携アプローチ~(第1領域に該当) | |
研究・活動代表者/団体名 早稲田大学人間科学学術院教授 天野正博 / NPO法人霜里学校、NPO法人早稲田環境市民ネットワーク | 研究テーマ農村都市協働による有機農業の生態系サービスの評価および価値創出モデルの検討 |
第1領域 企業や生活者がともに自然と共生していく方法を考える | |
研究・活動代表者/団体名 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター准教授 岩井雪乃 / Serengeti Development, Research and Environmental Conservation Centre、WAVOCエコミュニティ・タンザニア、NPO法人アフリック・アフリカ | 研究テーマ持続可能なアフリカゾウ獣害対策に向けた住民組織化の促進 (継続案件) |
研究・活動代表者/団体名 東京大学大気海洋研究所教授 佐藤克文 / NPO法人日本ウミガメ協議会付属黒島研究所 | 研究テーマウミガメ類の生態調査を通じた自然環境保全への啓発活動 |
第2領域 資源を大切に使い循環させる仕組みを、生活者とともに考える | |
研究・活動代表者/団体名 三重大学生物圏生命科学専攻准教授 勝川俊雄 / 伝統的和食文化資源(海産物)管理手法研究会 | 研究テーマ伝統的和食文化資源(海産物)管理手法の研究と、産地と消費地の連携実践 |
第3領域 2050年の視点からCO2を減らす方法を、生活者とともに考える | |
研究・活動代表者/団体名 早稲田大学政治経済学術院教授 有村俊秀 / em factory | 研究テーマ企業の環境活動に関する学生の意識・認識を調査し、環境活動を伝える方法と効果の研究<全国学生環境ビジネスコンテスト em factory> |
研究・活動代表者/団体名 東京大学大学院工学系研究科教授 花木啓祐 / 環境ネットワーク・文京 | 研究テーマライフサイクル思考に基づく中高大の段階に応じた環境教育 |
第4領域 環境保全の知見や手法を世界にひろげ、次世代とともに学ぶ方法を考える | |
研究・活動代表者/団体名 早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター助教 加藤基樹 / WAVOCまつだい早稲田じょんのびプロジェクト | 研究テーマ地域の高齢者と若者を繋ぎ、豊かな里山文化を保全・継承するモデル作りに関する研究 (継続案件) |
研究・活動代表者/団体名 静岡大学教育学部講師 塩田真吾 / NPO法人里山を考える会 | 研究テーマICカードを活用した相互学習型環境学習の研究 |
研究・活動代表者/団体名 尚絅学院大学現代社会学科教授 森田明彦 / NPO法人みやぎスマートアグリ | 研究テーマ「東北の美しい未来創造塾」を通じたサステナブルコミュニティ創出人材育成に関する実装研究 |
研究・活動代表者/団体名 早稲田大学アジア太平洋研究科教授 松岡俊二 / いわきおてんとSUN企業組合 | 研究テーマ被災地いわきを拠点とした環境教育ツーリズムプログラムの開発及び実践 (継続案件) |
研究・活動代表者/団体名 岩手大学農学部准教授 原科幸爾 /NPO法人紫波ing | 研究テーマ地域のエネルギー自立に向けた市民参加手法・ツールの研究とその創造のための対話・実践活動 |
(敬称略)
※代表者名、団体名、研究テーマは、2014年7月2日時点のものです。
※活動内容の詳細は今後、W-BRIDGE Webサイトに掲載していきます。
「W-BRIDGE」は、ブリヂストンからの委託によって、早稲田大学内に設置された研究基金です。このプロジェクトでは、地球環境問題という人類共通の課題に対し、産学連携に加え、環境NGOや市民団体といった一般の生活者の方々にも参画いただき、三者一体で研究・活動を行える枠組みを提供していきます。
関連リンク:
- 2014年4月1日発信ニュースリリース:
2014年度「W-BRIDGE」研究委託先の募集を開始 - ブリヂストンの社会貢献活動
- ブリヂストンの環境への取り組み
- 環境スペシャルサイト
本件に関するお問い合わせ先
<プロジェクトに関するお問い合わせ>
W-BRIDGE事務局(早稲田大学内)
電話 03-5292-3526 Fax 03-5292-3527
E-mail w-bridge@list.waseda.jp
<報道関係者>
学校法人早稲田大学 広報室 広報課
電話 03-3202-5454 Fax 03-3202-9435
株式会社ブリヂストン 広報部 広報第1課
電話 03-6836-3333 Fax 03-6836-3184
以上