ニュースリリース

東京都小平市の開発・生産拠点を再構築

グローバルのイノベーション発信基地として研究開発施設を拡充

2015年10月16日
No.97

 株式会社ブリヂストンは、将来に向けた技術及びビジネスモデルのイノベーションを加速させるため、東京都小平市にある開発・生産拠点を再構築します。研究開発施設を拡充し、グローバルでの商品やサービスを支える研究開発体制を強化することで、継続してイノベーションを生み出す価値創造の拠点を目指します。

 ブリヂストンは中期経営計画において「技術・ビジネスモデルイノベーション」の促進を掲げ、様々な取り組みを行っています。研究開発分野においては、商品単体の技術開発にとどまらない新たな顧客価値を生み出すビジネスモデルの提案を目指し、基盤となる基礎研究、生産技術および試験・評価方法を強化します。また、社外との積極的な連携によるオープンイノベーションを推進し、このために人材や技術の交流を促すインターフェース機能を充実させた施設を小平に新設します。投資額は現時点で約300億円規模を想定しており、2017年着工予定です。

(イメージ図)

 同時に、敷地内にある東京工場については、乗用車用(PSR)及び小型トラック用ラジアルタイヤ(LTR)の生産を他の国内工場へ移管・集約し、国内生産の競争力強化を図ります。航空機用ラジアルタイヤ(APR)の生産は継続し、安定供給の役割を引き続き担っていきます。

 再構築の概要は以下の通りです。

1.研究開発施設の拡充

(1) 概要:  従来の商品単体の技術開発にとどまらず、社会の変化を先読みした新たな顧客価値を創出する技術革新やソリューション型の提案力を強化。4つの強化領域を設定し、新たな施設を設置。
【4つの強化領域】リサーチ、モノづくり、試験・評価、ビジネスデザイン

強化領域コンセプト
リサーチリサーチセンター(仮)
バイオ・原材料開発を含めたすべての研究室、実験室を集約するとともに、産官学連携をはじめ社外との協創を促進して革新技術の開発を行う。
モノづくり先端生産技術センター(仮)
将来の当社のモノづくりを担うIT先端技術を駆使した生産ラインや、新概念商品の実現に向けた生産技術の研究開発を行う。
試験・評価市場再現・体験センター(仮)
製品単体だけでなく、車輌と一体となった試験・評価を行い、新しく提案する価値をお客様目線で検証する。
ビジネスデザインデザインセンター(仮)
上記三つの領域を統合・デザインしてオープンな形で価値創造を行い、新しいビジネスモデルを提案する。大学や社外機関との協創、社会実験の発信基地とする。

(2) 投資額:約300億円規模を想定

(3) スケジュール:2017年着工、2018年より順次開設予定

2. 国内乗用車タイヤ生産体制の最適化

 国内で生産されるタイヤの競争力をより一層強化するため、東京工場のPSR・LTRの生産を、2016年6月末までに、他の国内工場へ移管します。生産工場を集約し、設備や人材、ノウハウを有効活用することにより、生産効率の向上を図ります。
 あわせて彦根工場では設備投資を実施し、グループを代表するフラッグシップ工場として断トツの競争力を目指します。最新鋭の技術・設備を導入し、IT化や自動化を含めた生産ラインの再設計を行うことで、より一層の品質向上と生産効率の改善を図ります。投資額は約150億円で、2016年から開始し、2020年までに完了する予定です。
 なお、小平では引き続き、APRの生産を継続し、安定供給の役割を担っていきます。

 ブリヂストンは、50年以上にわたり東京都小平市を開発・生産の拠点と位置付け事業を発展させてまいりました。引き続き価値創造の拠点として、将来に向けた変革を進め、企業理念における使命である「最高の品質で社会に貢献」を実現していきます。


【東京工場概要】(2015年9月末時点)
1.所在地
:東京都小平市小川東町 3-1-1
2.代表者
:矢島 仁
3.設立年月
:1960年3月
4.敷地面積
:549 ,000 ㎡ ※技術センター等を含む小平市の拠点全体
5.従業員数
:462名
6.生産品目
:乗用車用、小型トラック用、航空機用ラジアルタイヤ

【彦根工場概要】(2015年9月末時点)
1.所在地
:滋賀県彦根市高宮町211
2.代表者
:秋山 徳浩
3.設立年月
:1968年3月
4.敷地面積
:656,000㎡
5.従業員数
:1,237名
6.生産品目
:乗用車用、小型トラック用ラジアルタイヤ

【小平市にある当社拠点の航空写真】

本件に関するお問い合わせ先

<報道関係> 広報第1課  TEL:03-6836-3333
<お客様>  お客様相談室 TEL:0120-39-2936

以上