株式会社ブリヂストン(社長 荒川 詔四)は、建築ガラス用遮熱フィルム「COOLSAFE」の本格販売を12月より開始いたします。
近年、ビルやマンションなどの建物は、壁面など建物外部にガラスが多く使用されています。このような用途で使用されるガラスには、より高い安全性とともに優れた遮熱性能が求められます。
今回発売する「COOLSAFE」は、当社が薄型テレビ用フィルムで培った独自の光学材料設計技術と精密塗工技術を基に新たに開発した「遮熱フィルム」と太陽電池用接着封止膜
※1として使用される「EVAフィルム」
※2を組み合わせた3層構造のフィルムで、高い遮熱性能を有するとともにガラスの安全性能を高めた商品です。
これにより、太陽熱を効果的に遮断し、室温の上昇を抑えることが出来るため、冷房の効率化など省エネに貢献します。当社が実施した試験では、一般のガラスに比べて冷房負荷を22%抑えることが可能となります。また、万が一ガラスが割れた際の飛散防止や耐貫通性向上
※3などの安全・安心も提供いたします。
当社は、企業活動における環境への取り組みを経営の最重要課題の一つと位置づけており、「COOLSAFE」の普及により、地球温暖化防止に貢献していきたいと考えています。
<COOLSAFE活用イメージ写真>
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<COOLSAFE構造図>
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※1)太陽電池に使用する発電セル(シリコン・セル)を固定・保護するために、ガラスおよび裏面保護シート(バックシート)を接着させるフィルム状の膜。
※2)EVAフィルム(エチレン・ビニル・アセテート フィルム)は、太陽電池の発電セルを、加熱による分子結合(架橋)でガラス面に固定する接着剤として使用されます。水や紫外線に強いため、屋外で使用される太陽電池用接着封止膜には最適な素材と言われています。
※3)耐貫通性の規格として 日本でJIS R3205、欧州でEN12600、米国でANSI Z97.1に準拠しています。