株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、リトレッドタイヤ
※1 の製造拠点として、バンダグ・リトレッドシステム
※2 を導入した「バンダグ・リトレッドファクトリー」の全国展開を推進中で、このたび首都圏初の拠点として「バンダグ・リトレッド千葉ファクトリー」が完成し、7月9日(金)より運営を開始いたします。敷地面積・日産生産能力ともに「バンダグ・リトレッドファクトリー」の中では最大規模となります。
当社は、省資源、省エネルギー、CO
2排出量削減など環境保全に貢献するリトレッドタイヤを活用して、輸送事業者様の環境経営、経費削減、安全マネジメントに貢献する提案型ビジネスとして、「エコ バリュー パック」
※3 を展開しております。「バンダグ・リトレッドファクトリー」は、「エコ バリュー パック」の推進拠点として、これまでに全国で10拠点(バンダグ・リトレッドファクトリーは6拠点)が既に稼動しており、「バンダグ・リトレッド千葉ファクトリー」は、第11号拠点となります。
ブリヂストングループは、リトレッドタイヤのリーディングカンパニーであるバンダグ社を2007年に買収いたしました。「バンダグ・リトレッドファクトリー」は、同社のシステムを活用したコンパクトな製造ラインにより、多品種少量生産が可能で、お客様の近くでリトレッドタイヤの製造・販売・サービスを一体となって迅速に提供いたします。
なお、「バンダグ・リトレッド千葉ファクトリー」は、施設面において当社開発の新素材である高機能フィルム
※4 を窓やトップライト(天窓)に採用した遮熱施工や室内の温度調整を図る気化放熱式涼風装置の設置により、環境負荷軽減、労働環境向上への配慮を行なっています。これらにより、国土交通省の外郭団体である財団法人建築環境・省エネルギー機構の「CASBEE認証」
※5 「Aランク」を取得しています。
「バンダグ・リトレッド千葉ファクトリー」の概要は次の通りです。
<バンダグ・リトレッド千葉ファクトリー概要>
拠点名 |
バンダグ・リトレッド千葉ファクトリー |
所在地 |
千葉県市原市うるいど南5丁目2番3 |
運営法人 |
ブリヂストン・生産財タイヤソリューション・関東株式会社 |
代表者名 |
楢橋 明浩 |
生産品目 |
トラック・バス用リトレッドタイヤ |
<外観写真>
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※1 |
リトレッドタイヤ
使用済みのタイヤのトレッド(接地)部分を取り除き、新たにトレッドゴムを加硫・圧着して再使用できるようにしたタイヤ。 |
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※2 |
「バンダグ・リトレッドシステム」概要
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※3 |
「エコ バリュー パック」概要
これまでのタイヤ単品販売とは異なり、新品タイヤとリトレッドタイヤ、それらを最大限有効活用するためのタイヤメンテナンスを組み合わせることで、タイヤのトータルライフ向上を実現するソリューション・ビジネスのこと。
1. |
「エコ バリュー パック」の特徴
(1) |
自社台方式(COC)※1 によるリトレッドタイヤ活用
お客様が新品から使用した台タイヤ※2 をお預かりし、再利用のためのリトレッド加工を行ってお返しする方法。
※1 COC:Customer's Own Casing
※2 台タイヤ:新品時から使用し溝が浅くなったタイヤのトレッド部分を削り取ったタイヤ |
(2) |
タイヤメンテナンス
新品時からタイヤ空気圧管理やローテーション管理を徹底することで、タイヤの損傷や劣化を防ぎ、台タイヤとして活用出来る割合を高めます。 |
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2. |
「エコ バリュー パック」導入によるお客様のメリット
(1) |
自社で使用したタイヤを再利用する為、使用履歴も把握出来て安心。 |
(2) |
台タイヤとして再利用出来るため、新品タイヤ購入に比べ、タイヤコストを
削減出来る。 |
(3) |
自社台方式(COC)はグリーン購入法の「特定調達品目」に指定・適用されるため環境経営に積極的に取り組んでいることを顧客(荷主)に訴求出来る。 |
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3. |
「エコ バリュー パック」のメニュー
(1) |
トータルパッケージプラン(TPP)
お客様のタイヤに関する業務を一括受託し、料金もタイヤとメンテナンスの総額で契約するプランです。 |
(2) |
タイヤ&メンテナンスプラン(TMP)
タイヤは新品とリトレッドのパッケージ使用を前提として、通常通り単品販売し、タイヤメンテナンスのみ受託するプランです。 |
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※4 |
高機能フィルム 当社が製造・販売する太陽電池用接着フィルム(EVAフィルム)の技術を応用した、耐久性と安全性を兼ね備えたガラス用遮熱フィルム。 |
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※5 |
「CASBEE」(建築物総合環境性能評価システム)認証
2001年より開発が進められているもので、建築物を環境性能で評価し格付けする手法です。省エネや省資源・リサイクル性能といった環境負荷削減の側面はもとより、室内の快適性や景観への配慮といった環境品質・性能の向上という側面も含めた、建築物の環境性能を総合的に評価するシステム。 |