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ニュースリリース

イルカの人工尾びれを当社ゴム技術により製作- 尾びれを失った のとじま水族館のカマイルカに装着 -

2010年5月19日
No.80
 株式会社ブリヂストン(社長 荒川詔四)は、石川県ののとじま水族館からの要請を受け、病気で尾びれが欠損していたカマイルカ(愛称「ラナン」)のために、当社の技術を応用して人工尾びれを製作しました。人工尾びれを装着したラナンは本来の泳ぎを取り戻すことに成功し、のとじま水族館では本年3月20日よりラナンを一般公開しています。

 当社の人工尾びれは、沖縄美ら海水族館(海洋博公園)のバンドウイルカ(愛称「フジ」)への装着に続き、今回のラナンへの装着が2例目となります。当社の人工尾びれで、ラナンが元気な泳ぎを取り戻すことができ、当社としても大変嬉しく思っています。

<のとじま水族館との人工尾びれ製作 概要>
依頼元 のとじま水族館(石川県七尾市)
対象のイルカ カマイルカ(愛称「ラナン」) 性別:メス 体長:200cm 体重:102kg
経緯
・ 1996年2月 石川県七尾市沖でラナンを保護し、のとじま水族館へ搬入。
ラナンは、搬入された当時から尾びれの両先端が白く化膿しており、抗生物質の投与などの治療を試みたが、治癒することなく尾びれの両端が欠落した。
・ 2006年3月 尾びれの型取りなどを実施。
・ 2007年1月 ラナンに人工尾びれを装着、トレーニングを開始。
・ 2010年3月20日 ラナンの一般公開を開始。
製作した人工
尾びれについて
・ 材料には、天然ゴムを主体とした反発弾性が高く、耐候性がよいゴムを採用。芯には補強層として帆布を採用。
・ 当社が持つ材料開発技術、ゴム設計・開発技術を応用し、開発。

<人工尾びれを装着したラナン>


 当社は5月18日に、のとじま水族館の表敬訪問を受け、開発担当者へ記念品(イルカのガラス細工)が授与されました。
本件に関するお問い合わせ先
<報道関係>広報第1課   TEL:03-3563-6811
<お客様>お客様相談室   TEL:0120-39-2936
以上