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ニュースリリース

年頭所感

2010年1月5日
No.1
株式会社ブリヂストン
代表取締役社長 荒川 詔四



 2010年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は世界的な規模での急激な景気悪化と需要の減退により、国内においては輸出など一部に持ち直しの動きが見られたものの、米国や欧州では金融危機と実体経済悪化の悪循環により、深刻な景気後退が続いた厳しい年となりました。しかしながら、昨年は当社にとって、先を見据えながらも足元を固める対応、すなわち、私が常々申し上げている「Lean & Strategic」な経営施策を着実に実施した年でもありました。こういう時期だからこそできる施策、たとえば、競争力を意識した生産拠点の整備や、タイヤ及び化工品の国内販売会社の再編・最適化といった「Lean」な体質づくり、また、6月の北九州工場の稼動前倒しや、戦略商品・事業への取り組みの更なる強化といった「Strategic」な施策を積極的に実施してまいりました。

 本年につきましても、経済環境の回復時期ならびにその力強さが、なお不透明であると認識しておりますが、事業環境は確実かつ急速に変わりつつあります。自動車は小型化が進展するとともに、ハイブリッド車や電気自動車が急速に普及し、お客様の価値観も環境をより強く意識したものに変化しています。この変化をチャンスと捉え、本年を新たな事業基盤を築く飛躍の年と位置付けて、環境対応商品やサービスの積極展開を力強く進めてまいります。

 省燃費タイヤ「ECOPIA」シリーズは、更なる品揃え充実やグローバル展開拡大を図っていきます。また、第3世代ランフラットタイヤについては自動車メーカーへの訴求を継続してまいります。バンダグシステムを活用したリトレッド・ソリューションビジネスでは、日本をはじめとしたグローバル規模での拠点拡大を進めてまいります。更に、電子ペーパーの事業拡大、EVAフィルムへの増産投資などの諸施策についても積極的に実施していく所存であります。

 本年も皆様の一層のご指導、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
以上