『将来のために頑張る』 ~ウクライナからの避難民留学生、ブリヂストン工場を訪問~

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ウクライナ情勢の影響を受け、日本に避難して留学生活を送るウクライナの若者がいます。
2022年夏、日本経済大学(福岡県太宰府市)が受け入れを行っているウクライナ学生が、ブリヂストン久留米工場を訪れ、タイヤの製造工程を見学しました。今回はその様子をご紹介します!

■タイヤの製造工程を見学

久留米工場を訪れたのは、ウクライナからの避難民学生計17名です。学生たちは、タイヤができるまでの流れやブリヂストンの歴史・事業概要などの説明を受けたあと、実際にタイヤの製造工程を見学しました。約2時間半、真剣な表情で説明に耳を傾けていました。

<工場スタッフの説明内容をウクライナ語に通訳するエリザベータ・ペトロヴァさん。日本での就職を希望しています>

■日本のモノづくりを学び、キャリアのヒントに。

久留米工場長の佐々木さんは「留学生の皆さんが1つでも多くのことを吸収して帰ろうと真剣な姿を見て、感動しました。久留米工場はブリヂストンの創業の地であり、日本のモノづくりが詰まった場所です。『最高の品質で社会に貢献』というブリヂストンの使命、ひいては日本のモノづくりの精神を感じてもらい、将来のキャリアのヒントにしてもらえたら嬉しいです」と思いを語りました。

■心のこもった日本のおもてなしを

見学を終えた学生たちは、BBQや流しそうめん、かき氷を楽しみました。
これらは学生たちに楽しんでもらえるようにと工場の従業員自らが考案したおもてなし企画です!
学生からは、「皆さんの優しさに感動しました」、「そうめんは初めての体験でとても楽しかったです」という声が次々と寄せられました。おもてなしの心はしっかり伝わったようです。

法被をまとった有志のボランティア従業員約30名とその家族が、学生たちと楽しく交流しました。

■「応援してくれてうれしい」

工場見学に参加した学生からは、「タイヤの作り方にちょっと興味があるので、自分の目で見て体験してすごく楽しかった」、「応援してくれてうれしい。日本とウクライナの関係を強くするためにがんばりたい」といった声や、「通訳を目指しているので良い経験になった。将来は日本で仕事をして経験を積み、成長してから母国に帰って仕事をしたい」と自身の夢を語る姿も見受けられました。

明るく楽しんでくれた学生の皆さんですが、ウクライナのことを伺うと、家族や友人がウクライナにいて不安な気持ちもあると表情を曇らせます。
そんな皆さんにとって、日本での経験が未来への一歩を踏み出すきっかけになることをブリヂストン一同祈っています。