国際ロボット展にブリヂストンが33年ぶりに出展!柔らかいロボットハンドを展示
2022年3月9日(水)~12日(土)に東京ビッグサイトで開催された「2022国際ロボット展(iREX2022)」で、ブリヂストンのゴム人工筋肉「ラバーアクチュエーター」を活用したソフトロボットハンドを展示しました。
国際ロボット展とは、2年に1度開催される世界最大規模のロボット専門展です。ブリヂストンは、初公開のソフトロボットハンドで33年ぶりの国際ロボット展に挑みました。
今回ブリヂストンは、AIスタートアップのアセントロボティクス(株)さんと共同で出展しました。今回展示したソフトロボットハンドのデモンストレーションには、アセントロボティクスさんのAI画像認識技術が活用されています。
こちらが新しいソフトロボットハンドです!大きいモノ小さいモノ、硬いモノ柔らかいモノ、なんでも「いい感じ」にモノをつかみ、つまみ、包みます。
こんな風に、傷みやすい果物も柔らかく包み込むようにつかむことができるのです。
この「いい感じ」にモノをつかむソフトロボットハンドの秘密は、ブリヂストンのゴム人工筋肉「ラバーアクチュエーター」。ラバーアクチュエーターとは、ブリヂストンがタイヤや油圧ホースの開発で培った技術を応用したゴムチューブと、それを囲む高強度繊維のスリーブから構成されているものです。
この内部に空気や油を入れて圧力を加えることで、ゴムチューブが人の筋肉のように伸び縮みして力を発揮します。
このラバーアクチュエーターは、ゴムと繊維でできているので柔らかく、さらに軽くて力持ちという点も大きな特長です。
しっとりほろっとくずれやすいフィナンシェだって柔らかくつまめますし、
重量のあるりんごだって、一度に3個つかむことができます。
ロボットといえば、重たい機械が直線的な動きをする様子をイメージされるかもしれませんが、このラバーアクチュエーターを活用したソフトロボットハンドでは、軽くてしなやかな、柔らかい動きができるのです。
ブリヂストンは、このラバーアクチュエーターを活用して、柔らかいロボットでヒトやモノの動きを支える「ソフトロボティクス事業」に挑戦しています。
ブリヂストンのソフトロボティクス事業のリーダーである音山は、このソフトロボットハンドを「ヒトとも普通のロボットとも違う、“第3の手(ハンド)”」と呼び、この技術にかける想いを語ってくれました。
「このソフトロボットハンドは、例えば物流現場でのピッキング作業など、様々な場面で活躍できる可能性があると考えています。幅広い可能性を模索しながら、ソフトロボティクス事業への共感の輪を社内外に広げ、一緒に盛り上げていきたいと思います。ブリヂストンの今後の活動にぜひ注目してください!」