タバコとさよなら。二人三脚で「卒煙チャレンジ」

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―「よし、次こそ卒煙だ」―
“卒煙チャレンジ参加募集”の案内を前に、決意を固めたのはブリヂストン彦根工場に勤務する山田さん。

「卒煙チャレンジ」とは、2人一組(卒煙希望者1名、非喫煙サポーター1名)がペアを組み、自らの意思でタバコを止める “卒煙”を宣言。その後3か月にわたって薬を使わずに卒煙に取り組む企画です。卒煙に成功した喫煙者とそのサポーターには会社からQUOカード1,000円分と従業員健康管理アプリ「Pep Up」のポイントを受けることができます。

今回は「卒煙チャレンジ」に挑戦し、約3か月で見事卒煙に成功した山田さんとそのサポート役を務めた増田さんにお話を伺います。

<卒煙希望者が「卒煙宣言書」を記入しブリヂストン健康保険組合に提出するとチャレンジが始まる>

Q、「卒煙チャレンジ」に参加しようと思ったきっかけは?
山田さん:最近は喫煙できる場所が減り、全面禁煙のような制限が増すばかり‥。このままだと、タバコを吸えないストレスとの闘いが続くことが目に見えていたので、これを機に本気で卒煙しようと決意しました。

<山田さんは2008年に1度禁煙に成功 、その後6年間タバコなしの生活が続いたものの、もらいタバコをきっかけに再び吸うようになってしまった、と話す>

Q、サポーター役はなぜ家族ではなく職場の増田さんだったのでしょうか。
山田さん:実は‥家族にはもうタバコは吸っていないと言っていたので、サポーターを頼むことができませんでした。そこで同じ職場の増田さんにお願いすることにしたんです。後になって家族には喫煙がバレていたことを知りましたが…笑

<タイヤ成型工程で新人指導をする山田さん(左)>

Q、卒煙できるまでタバコをサポーターの増田さんが預かっていたそうですね
増田さん:はい、電子タバコ(本体)を預かってほしいという相談を受け、お預かりすることにしました。ストレスにならないかとやや心苦しさもありましたが、職場のメンバーで日々声かけをしながら山田さんの様子を見守ることにしました。

Q、山田さんは辛い時期をどう乗り越えましたか?
山田さん:タバコの誘惑に負けそうなときは増田さんに卒煙を誓ったこと、職場のメンバーからの温かい声かけを思い出して乗り越えました。

<毎日の生活を記録する「卒煙手帳」には増田さんから温かい応援メッセージが添えられている>

Q、タバコを止めて良かったことは?
山田さん:とにかくごはんが美味しい。それと、ランニングで1日10㎞走れるようになりました。タバコを買わなくなって浮いたお金でランニング用のスマートウォッチも買いましたね。

Q、職場全体への効果もあったようですね。
増田さん:山田さんの取り組み姿勢を見て、10名ほどが申し込みをしたようです。今は新たに卒煙希望者1名のサポーターになっています。

身近な非喫煙者にサポーターになってもらうことが、喫煙者のタバコを吸いたい気持ちの抑止力になるだけでなく、職場全体に取り組みが広がるという良い動きも出ているようですね。

ブリヂストンでは、従業員の健康の維持・増進を通じて会社の活力向上や生産性向上を図る「健康経営」を推進・強化しています。第1回目の「卒煙チャレンジ」では参加者の約40%が卒煙を達成しました。
また、禁煙外来の活用促進や禁煙セミナーを実施し、タバコを止めたい従業員の卒煙をサポートする様々な取り組みを進めています。