創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(北海道編3)
ブリヂストン創立90周年にちなんで独自に選出した「ブリヂストン日本の道90選」。北海道編 パート3となる今回は、北海道北部の美しい大自然を感じさせる道をセレクト。海上に浮かぶ美しい利尻富士を眺めることができるオロロンラインや、TVCMなどでも度々登場する白い道などをご紹介していきましょう。
<ご紹介する道>
・ オロロンライン(北海道小樽市~稚内市)
・ 白い道(北海道稚内市)
・ 宗谷ヒストリーロード/宗谷岬(北海道稚内市)
・ エサヌカ線(北海道猿払村)
●オロロンライン(北海道)
オロロンラインは小樽市と稚内市を海岸に沿って伸びる約320kmのドライブルート。サロベツ原野を南北一直線に走る区間はオロロンラインのなかでも特に素晴らしい風景が楽しめます。天塩(てしお)町付近では海上に浮かぶ美しい利尻富士の姿や約3kmにわたって28基もの風車が並ぶオトンルイ風力発電所の景色が楽しめ、留萌(るもい)市の黄金岬からは「日本の夕陽百選」にも選ばれている日本海に沈む素晴らしい夕陽を眺めることができます。ちなみにオロロンの名前は天売島(てうりとう)に棲む海鳥であるオロロン鳥(ウミガラスの別名)にちなんだものだといいます。
●宗谷ヒストリーロード/宗谷岬(北海道)
宗谷岬は日本最北端の地。その記念碑のある岬の先端に立つと、前方三方が海、そして正面には43km先のサハリンの島影が浮かび上がります。また宗谷岬の背後に広がる宗谷丘陵は、約1万年前まで続いた氷河期の寒冷な気候で地盤の凍結と融解の繰り返しによってつくられた周氷河地形で2004年に北海道遺産にも指定されています。そんな宗谷岬にアクセスする国道238号は、宗谷シーニックバイウェイ※を構成する道のひとつで、稚内公園―宗谷岬間は間宮林蔵を含めた宗谷開拓の歴史を綴るルートとして宗谷ヒストリーロードと名付けられています。
※シーニックバイウェイ(Scenic Byway) とは、Scenic(景観のよい)、Byway(脇道、寄り道)といった意味の造語で、主に自動車の走行する道路からの視点で、景観、自然、文化、レク リェーションといった要素によって観光や地域活性化などを目的として、地域の魅力を具現化するための取り組み、またはそのためのルートとのことです。
●白い道(北海道稚内市)
白い道は約3㎞にわたり稚内の名産であるホタテの貝殻を砕いて敷き詰めてできた道で、TVCMなどでも度々登場する道北の人気ドライブルートです。白い道は2011年(平成23年)に当時の市職員を中心とした観光関係者のアイデアで誕生した道で、目の前に広がる青い海と空、緑の牧草地、そして3kmにもおよぶ真っ白い道によって描かれる唯一無二の風景がSNSを中心に話題となり、近年多くの人がこの地を訪れるようになりました。白い道からは57基の風車が並ぶ宗谷岬ウインドファームや利尻山、北海道遺産でもある周氷河地形も一望できます。
●エサヌカ線(北海道)
北海道へのドライブ&ツーリーングを計画している人なら、誰もが訪れてみたいと思う道、それが猿払(さるふつ)村道浜猿払エサヌカ線です。猿払村を抜ける全長約16㎞のルートは、途中2つのクランクこそありますが、これを除けばひたすら一直線に牧草の中を突き抜ける道路。全線に渡って道路にガードレールや電柱が無いことから地平線に向かってひたすらまっすぐな道が空へと溶けていくような、素晴らしい風景に出会えます。なお猿払村は日本最北にある、北海道で一番広い村です。さらには天然ほたて貝の水揚量が日本一の村としても知られています。
●今回ご紹介した道