創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(北海道編2)

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ブリヂストン創立90周年にちなんで独自に選出した「ブリヂストン日本の道90選」。北海道編 パート2となる今回は、北海道南部~東部の美しい大自然を感じさせる道をセレクト。天に続くかのように地平線までまっすぐ伸びる道やこれまで映画にも度々登場してきた音更の白樺並木の道などをご紹介していきましょう。

<ご紹介する道>
音更の白樺並木(北海道音更町)
天に続く道(北海道斜里町)
知床横断道路(北海道斜里町~羅臼町)
北太平洋シーサイドライン/納沙布岬(北海道根室市)
美幌峠(北海道美幌町~弟子屈町)

●音更の白樺並木(北海道音更町)

音更の白樺並木は十勝シーニックバイウェイのひとつで、十勝牧場入口から約1.3km続く白樺並木は音更町の「美林」に指定されています。未舗装路の道の両脇に整然と並ぶ白樺が作り出すその風景はとても美しく、これまで映画にも度々登場してきました。この地の白樺並木は今から約70年前に牧場職員の手で植樹されはじめ、現在では実に660本もあるといいます。未舗装路の白樺並木をさらに進んだところにある牧場内の展望台まで行くと、北に大雪山系の南麓や然別(しかりべつ)の山々、西には日高山系と十勝平野が広がる素晴らしい風景が望めます。

※シーニックバイウェイ(Scenic Byway) とは、Scenic(景観のよい)、Byway(脇道、寄り道)といった意味の造語で、主に自動車の走行する道路からの視点で、景観、自然、文化、レク リェーションといった要素によって観光や地域活性化などを目的として、地域の魅力を具現化するための取り組み、またはそのためのルートとのことです。

●天に続く道(北海道斜里町)

知床半島の付け根、斜里町にある天に続く道は、その名の通り天に続くかのように地平線までまっすぐ伸びる道が見られる場所です。駐車スペースもある「天に続く道 展望台」に足を運べば、国道244号と国道334号からなる約28.1kmの直線道路を一望できます。晴れた日にはオホーツク海まで見渡すことができ、年に2度(春分の日と秋分の日あたり)道の延長上に沈む夕日が見られるとあって、カメラを抱えた多くの人がこの地を訪れます。西端にあたる峰浜側からアプローチすると突然目の前に天に続く道が現れるので、その絶景にきっと感激することでしょう。

●知床横断道路(北海道斜里町~羅臼町)

世界自然遺産に選定された知床の大自然の中を駆け抜ける知床横断道路は、斜里町ウトロと羅臼町を繋ぐルートです。知床連山の尾根筋にあたる知床峠は知床八景のひとつで、標高738mの頂きからは日本百名山に選ばれる羅臼岳や天気が良ければ北方四島・国後島を眺めることができます。また美しい日の出や満天に広がる星空も楽しめる場所です。頂上部より羅臼側は見返り峠と呼ばれるヘアピンカーブが続き、北海道をツイーリングで訪れるライダーたちにも人気です。自然豊かな知床横断道路沿道には熊など野生動物も多く生息するため走行時は要注意です。

●北太平洋シーサイドライン/納沙布岬(北海道根室市)

日本で最初に朝日を見ることができる本土最東端、納沙布(のさっぷ)岬(日本最東端は南鳥島)。広尾町からその納沙布岬へと続く全長321kmの絶景ルートが北太平洋シーサイドラインです。ルート上にはジブリ映画「思い出のマーニー」の舞台となった藻散布(もちりっぷ)沼や映画「ハナミズキ」の舞台となった霧多布(きりたっぷ)岬(湯沸岬)をはじめ、美しい海岸、奇岩、湿原など見所が無数にあり、北海道ならではの景観を眺めながらドライブが楽しめます。また納沙布岬灯台は北海道灯台発祥の地で1872年(明治5年) の初点灯から150年近くも海を照らし続けている歴史ある灯台です。

●美幌峠(北海道美幌町~弟子屈町)

美幌峠は釧路や北見などを結ぶ国道243号上の阿寒摩周国立公園内にあり、摩周湖展望道路(道道52号)も含め道東を代表するドライブルートです。標高525mの美幌峠展望台からは日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖(くっしゃろこ)や硫黄山(いおうざん)を見下ろすことができ、遠く知床連峰や大雪の峰々まで望むパノラマビューを楽しむことができます。その素晴らしい眺望から、美幌峠は「天下の絶景」とも呼ばれています。春から秋の早朝には屈斜路湖と摩周湖の上に雲海ができる日があることから、この時期を狙ってこの地を訪れる人も数多くいるようです。

●今回ご紹介した道

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