ブリヂストンの師匠と弟子 -安定供給の礎を、チームで築く-
ブリヂストンで、先輩社員から後輩社員に伝わる一子相伝(?)の技術や考え方、お客様や仕事への思い。そこには、「師匠と弟子」の関係に似た、熱くドラマチック、でもなんだか身近な物語があります。ブリヂストンの意外な姿が垣間見えるかも!?
工業資材の専門工場である熊本工場では、農業機械や建設機械に装着されるゴムクローラ※や高圧ホースなどを生産しています。タイヤとゴムの研究開発で培った技術を活用して生産活動を続け、今年で操業50周年を迎えました。今回は安定した商品の供給を支えるお2人に、生産管理業務についてお話を伺います。
※ゴムクローラは、1968年当社が世界に先駆け開発した商品で、コンバイン、トラクター、ミニショベル等、様々な農業機械や建設機械の足回りに使用されています。
松尾 山城くんは入社した時から存在感が抜群やった。キックボクシングで培ったバイタリティで、テキパキ仕事をこなす姿勢に感心しているよ。山城くんが来てから、生産管理部の雰囲気が引き締まっているのを感じるわ。
山城 ありがとうございます!生産管理の現場は毎日状況が変わるので、できることから素早く進めるよう心掛けています。松尾さんは工場内の業務全体を俯瞰して、今やるべきことを教えてくださいますよね。それでいて、周囲にも柔らかい物腰で接しておられる。入社当時、やること一つひとつに緊張していた僕に対してすごく自然体に接してくれて、肩の力がフッと抜けたのを覚えています。
松尾 そんなこともあったかな。仕事に対する姿勢は、昔お世話になった先輩から学んだことも多いで。ある先輩の口癖は「よきにはからえ」やった。ゴールが見えない時でも、最後にはどこかに着地するから、抱え込みすぎない。それが毎日の作業を着実に進める上で大事なのかもしれないね。何より、工場として安定供給を続けることは大前提やから、できるだけ迅速な対応のためにもフラットな姿勢を心掛けているよ。
山城 そのバランス力は一朝一夕で身に付けられるものではないですよね。ゴムクローラだけでなく、品種をまたぐ突発的な対応が必要になった際も、松尾さんはリーダー役を買って出てくださって。それでいて目の前の仕事に追われるのではなく、冷静に作業時間を管理しておられる姿に感服しました。
松尾 そんな風に思ってくれていたなんて、うれしい限りやね。山城くんは普段の業務に加えて、日々の生産管理の改善テーマを報告する実施計画書も毎月欠かさず提出してくれる。業務で忙しいなか「いつまとめているの?」と僕の方が聞きたくなるぐらい(笑)
山城 ありがとうございます!ただ、まだ自分が携わった工程のことしか判断しきれないところもあって。今後は担当の工程に限らず仕事の守備範囲を広げて、判断の引き出しをできるだけ多く持ちたいと思っています。
松尾 なるほど、それには経験値も必要やね。山城くんは、その溢れるエネルギーでチームを引っ張る力がある。その力を存分に生かして経験を積むうちに、自ずと視野も広がると思うよ。いつか工場内で「山城くんが言うんならやってみよう」と仲間を動かす存在になってもらいたいな。
山城 期待に応えられるよう頑張ります!熊本工場は今年で操業50周年。ブリヂストングループの90周年とも重なる節目の年ですよね。熊本工場は、どんな人でも温かく迎える雰囲気があるなと入社した当初から感じていました。
松尾 僕たちの業務はクローラの生産計画を立てて、発注管理をする仕事。チーム同士で連携するためにも、工場の雰囲気は良くしていたいな。
山城 そうですね。昨年から続くコロナ禍で漠然とした不安に駆られる時もありますが、こういう時こそ、足元をしっかり固めたいと思っています。一人ひとりが持ち場でできることをやって、振り返った時に大きな推進力になっていることが理想です。
松尾 それがひいては安定した供給にもつながる。幸い、ゴムクローラはコロナ禍でもフル稼働が続いたけど、忙しいなかでも最大限の力で走り続ける山城くんは本当に頼もしい存在。仕事へ取り組む姿勢には、ベテランも若手も関係ないと思わされたよ。これからも60周年、そしてその先へ向けて熊本工場を盛り上げていこう!
山城 はい、よろしくお願いします!