創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(中国地方編)

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ブリヂストン創立90周年にちなんで独自に選出した「ブリヂストン日本の道90選」。今回は素晴らしいドライブ体験ができる中国地方の「道」を紹介していきましょう。日本の歴史を感じられる「菊屋横丁」、自然が作り出す素晴らしい風景を存分に堪能できる「秋吉台カルストロード」や「角島大橋」、さらに「関門橋」や「奥出雲おろちループ」など人々の生活と移動を支える美しい橋を含む7つの道を取り上げます。

<ご紹介する道>
菊屋横丁(山口県)
秋吉台カルストロード(山口県)
角島大橋(山口県)
関門橋/関門海峡(山口県/福岡県)
奥出雲おろちループ(島根県)
江島大橋(島根県/鳥取県)
鷲羽山スカイライン(岡山県)

●菊屋横丁(山口県)

江戸時代の城下町の景観を今も残しているのが山口県萩市にある「菊屋横丁」です。春若町から南古萩町に至る約500mのこの道路(萩市道春若町南片河線)は、国の指定重要文化財に指定されている菊屋家住宅の脇を通る横丁で、美しい土塀(なまこ壁)が現在も大切に保存されています。この道は旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選定されており、道路脇にはその記念碑もあります。近隣には高杉晋作の生家や木戸孝允の旧宅などがあり、日本の歴史に触れるドライブを楽しむことができます。

●秋吉台カルストロード(山口県)

「秋吉台カルストロード」は山口県美祢市を走る山口県道242号線(秋吉台公園線)のこと。ここは風雨による侵食によって石灰岩を含む大地から白く尖った岩が無数に地表面に現れたカルスト台地で、その地下には日本屈指の大鍾乳洞「秋芳洞」が広がっています。「秋吉台カルストロード」は国内最大規模と言われるこのカルスト台地を駆け抜けるドライブが楽しめる約13kmの絶景ルートです。独特の景観と気持ちの良いコーナーが連続するこの道は、地元ライダーたちに愛される人気のツーリングスポットになっています。

●角島大橋(山口県)

「角島大橋」は白い砂浜とエメラルドグリーンの海上を爽快に走り抜けることができる全長1780mの橋です。県道276号線上にあるこの橋は、山口県下関市豊北町神田と豊北町角島間にある海士ヶ瀬戸に架かる橋として2000年に開通しました。北長門海岸国定公園内に位置することから周囲への景観に配慮し、航路高を18mと低く設定したことでまるで海上をドライブしているような体験ができます。細かく砕けた貝殻による白い砂と澄んだ海水により、天気の良い日には時間によってエメラルドグリーンから紺碧色へと変化する素晴らしい眺めを楽しむことができます。

●関門橋/関門海峡(山口県/福岡県)

毎日大小700隻もの船が行き交うという関門海峡。この海峡に架かるのが橋長1068mの「関門橋」です。山口県下関市と福岡県北九州市門司区を繋ぐこの橋は1973年に東洋最長の吊り橋として開通したもので、その開通以来関門自動車道として供用され、本州-九州間の人々の移動はもちろん、物資物流においても人々の暮らしに貢献し続けています。海面からの高さが61mあるため、残念ながら走行中の車窓からは関門海峡の眺めを堪能することはできませんが、山口県側にある火の山公園へ足を運べば、関門海峡に掛かる雄大な吊り橋の姿を一望することができます。

●奥出雲おろちループ(島根県)

広島県と島根県を繋ぐ国道314号線の坂根から三井野の間にある「奥出雲おろちループ」は、大小11の橋と3つのトンネルで構成される日本最大規模の二重ループ方式の道路です。このループは105mもの高低差を繋いでおり、この区間の道路がとぐろを巻くような姿であることから、日本神話の「ヤマタノオロチ」にちなんで名づけられました。2360mのループを駆け上がると赤いアーチが美しい三井野大橋に到着します。その途中にはループ展望台や三井野大橋の手前にある道の駅 奥出雲おろちループから「奥出雲おろちループ」の美しい姿を眺めることができます。

●江島大橋(島根県/鳥取県)

島根県松江市八束町と鳥取県境港市渡町に架かる「江島大橋」は、テレビCMで一躍有名になったあの「ベタ踏み坂」のこと。2004年に開通したこの橋は全長1446.2mで、コンクリート製の桁橋としては日本最大規模を誇ります。橋の下を5000トン級の船が通れるようにと最上部の高さを44.7mにしたことで、松江市側があの”急坂”となりました。実際のところ勾配は6.1%とさほどきつくはありませんが、少し離れたところから写真を撮るとまさにテレビCMで見た「ベタ踏み坂」の姿をカメラに収めることができます。

●鷲羽山スカイライン(岡山県)

岡山県道393号線(鷲羽山公園線)は1970年に観光用道路「鷲羽山スカイライン(鷲羽山有料道路)」として開通したルートです(1995年より無料開放)。スカイラインの名の通り、山麓を駆け抜けるこの峠道は、水島コンビナートや倉敷市児島の市街を展望でき、日没後は絶景夜景スポットとしても知られています。またこの地に1971年からある遊園地「鷲羽山ハイランド(ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド)」付近では、瀬戸内海にかかる「下津井瀬戸大橋」の雄大な姿も見ることができます。岡山県道21号線もしくは岡山県道61号線からアプローチするこのルートは18.5kmあります。

●今回ご紹介した道