創立90周年企画:ブリヂストンが選ぶ「日本の道90選」(中部編1)

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ブリヂストンは2021年3月に創立90周年を迎えます。ブリヂストンブログでは、「90」周年にちなんで、日本各地の魅力的な道を独自に選出し、「ブリヂストン日本の道90選」としてご紹介します。

ブリヂストン創立90周年にちなんで独自に選出した「ブリヂストン日本の道90選」。中部編 パート1となる今回は、このエリアの歴史を語り継ぐ美しい街と道をセレクト。世界遺産となった合掌づくり集落をつなぐ「飛越峡合掌ライン」、江戸時代の雰囲気を残す石畳の美しい道である「諏訪町本通り」、そして200年以上もの年月を経ても当時の雰囲気をそのまま残す街道沿いの宿場町、「奈良井宿」「海野宿」をご紹介していきましょう。

<ご紹介する道>
飛越峡合掌ライン(岐阜県/富山県)
諏訪町本通り(富山県)
中山道 奈良井宿(長野県)
旧北国街道 海野宿(長野県)

●飛越峡合掌ライン(岐阜県/富山県)

岐阜県大野郡白川村にある御母衣ダムから、富山県砺波市庄川町の小牧ダムに至る67kmの区間の通称が「飛越峡合掌ライン」です。東海地方と北陸地方をつなぐこの国道156号線は山深いこの地域の発展に大いに貢献してきた道であり、世界遺産に指定される白川郷、五箇山、相倉といった合掌造りの集落をつなぐルートとしても知られています。また岐阜県と富山県の県境にある庄川に架かる国道156号線の7つの橋は、飛越七橋(ひえつななきょう)と呼ばれており、紅葉の季節には美しい景観を楽しめることでも有名です。

●諏訪町本通り(富山県)

富山県富山市八尾町を南北に通る「諏訪町本通り」は、550mに渡り江戸時代の雰囲気をそのまま残す屋根瓦と格子戸の美しい建物が並ぶ情緒溢れる道です。石畳の路面は大小8種、4色のノミ切り仕上げの御影石でつくられ、道路側溝の水路底は洗い出し仕上げで雨水の奏でる音色にもこだわっているといいます。雨天時は濡れた石畳と水の音が独特の雰囲気を楽しませてくれます。毎年9月にはこの地で300年あまり踊り継がれてきた「越中おわら」を現代に伝える祭り「おわら風の盆」も開催。諏訪町本通りは、旧建設省と「道の日」実行委員会による「日本の道100選」にも選定されています。

●中山道 奈良井宿(長野県)

江戸時代に江戸と京都・大阪を結ぶ街道であった中山道には69の宿駅があり、長野県塩尻市奈良井にある「奈良井宿」はその34番目の宿場町でした。木曽路十一宿の中では最も標高が高く(標高900mの集落)、難所と言われた鳥居峠を控える宿場町とあって、当時は「奈良井千軒」と呼ばれるほど栄え、1kmも続く「奈良井宿」は日本最長の宿場町として知られていました。この地は「伝統的建造物群保存地区」として現在も繁栄した当時の街並みが大切に保存されており、日本の旅文化、歴史を感じさせてくれます。

●旧北国街道 海野宿(長野県)

中山道と北陸道を結ぶ街道として多くの旅人が利用した北国街道。寛永2年(1625)に開設された長野県東御市本海野にある「海野宿」はこの街道を代表する宿場町のひとつです。およそ650m続く宿場町のなかには、防火壁の卯建(うだつ)が美しい建物など、江戸時代の旅籠屋造りや茅葺き屋根の建物、明治以降の蚕室造りの建物など約100棟の歴史的な建物が並んでいます。その道の中央には江戸時代から変わらず「表の川」とよばれる用水堰が流れています。歴史かおる街・海野宿として「日本の道100選」にも選ばれている場所です。

●今回ご紹介した道

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