タイヤの生産現場ってどんなところ?ブリヂストンの彦根工場をご紹介

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タイヤってどこでどんなふうに作られているんだろう?

ブリヂストンのタイヤ工場は、国内に10工場あります。タイヤといっても乗用車用のタイヤから、航空機用タイヤまで多岐にわたっているため、工場によって製造しているタイヤは異なります。その中でも乗用車用タイヤを作っている彦根工場について、少しご紹介します。

ここは滋賀県彦根市にある、ブリヂストン彦根工場です。彦根工場では、主に乗用車用タイヤを作っています。彦根工場は、1963年に操業を開始し、これまでに約7億本のタイヤを作ってきています。

なお、乗用車用タイヤといっても、いろいろな種類があります。
静粛性・快適性の高いラグジュアリーなタイヤ「REGNO」や、雨の日に強く“疲れにくい”安全性能をもった「Playz」、そして低燃費スタンダードタイヤ「ECOPIA」など。(乗用車用のタイヤについてはこちらをご参照ください)
彦根工場では、上記の乗用車用タイヤ主力商品に加え、新車装着タイヤなどを生産しています。

■ タイヤの材料
多くの人には『タイヤはゴムでできた黒くて丸いもの。』というイメージがあるかもしれません。でもタイヤはゴムだけでなく様々な材料が組み合わさっていて、主に5つの部位でできています。下の図は、REGNO GR-XⅡのタイヤ構造を示したものです。

主な構造主な材料
1.トレッド 路面に接地する部分です。 ゴム
2.サイドウォール タイヤサイズや商品名が記載され、走行する際にタイヤがたわむ部分です。 ゴム
3.カーカス タイヤの骨格を形成する部分です。 有機繊維
4.ベルト トレッドとカーカスの間にある補強帯。 スチール
5.ビード カーカスの両端を固定し、ホイールに固定させる部分。 スチール
天然ゴム合成ゴム
(ブタジエン)
硫黄スチール有機繊維
(ポリエステル)

■ タイヤの作り方
当社は5つの部位をそれぞれ作り、それらを組み立てて1つのタイヤの原型を成型します。その後、熱と圧力をかけて化学反応を促進させてタイヤが完成します。

各工程についてご紹介します。

主な工程
1.ゴム練り工程 ゴムとカーボンブラックなどの配合剤を混ぜ合わせる工程
2.押し出し工程 ゴムに熱をかけて柔らかくし、トレッドゴムをつくる工程
3.ベルト工程 スチールベルトの周りにゴムを圧着する工程
4.ビード工程 ビードワイヤーをゴムでコーティングし、新円状に巻き取り成型する工程
5.コード/カレンダー工程
 (カーカス)
有機繊維をすだれ状に織り、両面をゴムでコーティングする工程
6.成型工程 上記2~5で製造した部材を1本のタイヤに成型する工程
7.加硫工程 成型工程のタイヤをモールド(窯)に入れ、熱と圧力をかける工程

上記の工程で作られたタイヤを資格のもった熟練の技能員が仕上げ・検査をし、安全に使用できる製品のみタイヤとして完成します。

彦根工場をはじめ、当社の一部のタイヤ工場では工場見学を行っております。

各工場では、安全に配慮し一つ一つ丁寧に“タイヤがどのようにできているのか”を説明しています。
皆様がお使いのタイヤをもっと身近に感じていただき、タイヤを選ぶときの1つの材料にしてほしいと思っています。

ブリヂストンは、2019年より「100人のちゃんと買い。」を掲げ、タイヤを身近にそして自分ごとのように考えて選んでほしいと考えています。
各工場では一般の方々を対象とした工場見学会を開催しておりますので、是非一度生産現場をご覧いただければと思っています。