誰でも簡単に作れるブリヂストン独自の簡易フェイスシールドの製作方法をご紹介します

SHARE

新型コロナウイルスの感染が拡大している中、マスクや防護服、フェイスシールドの需要が高まっています。
今回は、当社のエンジニアが医療従事者をはじめとする様々な方々の声を聞いて形にした、当社オリジナルの簡易フェイスシールドをご紹介します。

  • (株)ブリヂストン
    先端技術創出部 先端技術創出第2ユニット
    早川光太郎(はやかわ こうたろう)
  • (株)ブリヂストン
    先端デザイン創出部 プロダクトデザイン室
    藤田俊吾(ふじた しゅんご)

■簡易フェイスシールドの製作方法を考案したきっかけ
医療現場や空港の検疫など様々な場面で需要が高まっている防護服やマスク、フェイスシールドは、多くの企業・団体の方々が技術を活かして供給量の確保に向けて、協力を始めています。ブリヂストンでも、マスク不足緩和を目的として国内グループ会社の従業員向けに週10万枚の業務用簡易マスクを生産したり、医療現場への防塵マスク等の提供を決定しています。

フェイスシールドについては、既に様々な製作方法が考案されていますが、今回はブリヂストンのエンジニア達が「自分たちの技術を世の中の困り事に少しでも役立たせたい」という想いで独自の簡易フェイスシールドを考案しました。多くの人が簡単に自作できるため、その製作方法をご紹介します。

※感染防御を担保する医療的なデータに基づいたものではないことにご留意ください。

■今回考案した2種類の簡易フェイスシールドのコンセプトと製作方法の概要

① クリアファイル版② PETシート版
コンセプト 誰でも簡単に 簡単だがより快適に
材料 クリアファイル PETシート(ホームセンターで入手)
推奨道具 ハサミ レーザーカッター
メリット 作業が容易
(最初から折り畳み形状の為)
視認性
デメリット 視認性に劣る
(透明なクリアファイルが少ない)
作業過程が、クリアファイル版より多い

ブリヂストンでは、2種類のコンセプトの製作方法を考案しました。「①クリアファイル版」については、「お子様でもハサミを使って簡単に作ることができる」というコンセプトです。フェイスシールドを必要とする環境でお仕事をされているお父さん・お母さんのために、お子様が自宅で簡単に作ってあげることができたらと、そんな心温まるシーンを想像して考案しました。

「②PETシート版」は、少し作業過程が多くなりますが、「より快適に使用できる」コンセプトです。

■製作方法のご紹介 「①クリアファイル版」

まずは「①クリアファイル版」の製作方法をご紹介します。クリアファイルとハサミ、マジック、定規、ゴムがあれば簡単に作ることができます。

(こちらから型紙(A4用紙サイズ)をダウンロードすることができます⇒型紙データはこちら

イラストではこのような形となります。ブリヂストンオリジナルデザインです。寸法は目安ですので、ピッタリでなくても大丈夫です。ただし、ハサミで手を切ったりしないよう十分お気をつけください!(※製作時のケガには十分ご注意ください!)

■製作方法のご紹介「②PETシート版」
次に「②PETシート版」の製作方法をご紹介します。加工するための形状は、こちらからダウンロードすることができます。

  • ①PETシートを加工する
  • ②ゴムバンドを用意する
    (100円ショップ等で入手可)
  • ③ゴムバンドを通して完成

「①クリアファイル版」と同様ハサミで加工することも可能ですが、クリアファイルより硬いPETシートを素材として用いるため、レーザーカッターを推奨しています。こちらについても、製作時のケガには十分お気をつけください!

■製作したフェイスシールドの特長
一番の特長は、「①クリアファイル版」、「②PETシート版」ともに、「可変式」であることです。

「①クリアファイル版」被り方

「②PETシート版」も同様に可変式

可変式なので、シールドが必要のない作業の時でも、都度取り外す必要がありません。30~40回程度可変させても壊れることはありません。また、額の部分については空気が抜けるようになっており、ムレを極力防ぐことができる形状になっています。「頭に固定しながらもシールドを可変にできると良い」「シールドを固定する額の部分が汗をかきやすい」という医療従事者のご意見をカタチにしています。使用方法によっては、もしかしたら改良すべき点があるかもしれません。そのような部分については、今後実際にご使用いただいた方の声を聞き、より良いものにしていきたいと考えています。

「②PETシート版」の形状

■最後に
ブリヂストンはこれまで、様々な現場で社会・お客様の困り事をお伺いし、それを解決する技術を磨いてきました。これからも社会やお客様に今求められていることをブリヂストンの知恵と工夫で解決し、社会に積極的に貢献していきたいと考えています。