【ブリヂストンの師匠と弟子】前向きな姿勢で日々成長!
ブリヂストンで、先輩社員から後輩社員に伝わる一子相伝(?)の技術や考え方、お客様や仕事への思い。そこには、「師匠と弟子」の関係に似た、熱くドラマチック、でもなんだか身近な物語があります。ブリヂストンの意外な姿が垣間見えるかも!?
今回取り上げるのは、ブリヂストングループの基幹システムや製品設計ツール等の開発・保守など、IT技術の活用を通じてグループ各社をサポートするブリヂストンソフトウェア(株)の松尾浩也と中島友紀。CAD(設計支援ソフト)を利用したタイヤ設計ツールを手がける二人に、現場での指導のあり方を聞きました。
松尾 中島さんも今年で入社から5年かあ……。最初は少し不安だったけど、どんどん頼もしい存在になってきているよね。
中島 ありがとうございます。学生時代に生命科学を専攻していた私が本格的にITシステムを学び始めたのは、入社以降のこと。松尾さんとチームを組むようになったのは2年前からですが、本当にいろいろ教えていただきました。
松尾 僕たちのグループでは、タイヤの設計はもちろん、開発工程の進捗管理、承認システムなど、さまざまなツールを手がけているけど、中でも一番多い案件は既存システムのバージョンアップ。ユーザーやチームメンバーとのコミュニケーションが不可欠な上に、少々特殊な言い回しや専門用語といった“ITエンジニア的な表現”が求められて、同じ説明をするにしても、ユーザー相手とチームのメンバー相手では違う表現をする必要がある。中島さんの場合、そういった「言葉遣い」の部分から学ぶ必要があったんだよね。
中島 正直、そこは私も苦手意識があったので、研修に参加したり、松尾さんはじめ周りの皆さんの表現や言い回しを参考にしたりして乗り越えてきました。
松尾 確かに。結構「マネされてるな」って思うことがあるよ(笑)。
中島 (笑)。それにしても、松尾さんの指導は仕事に対するやる気を引き出してくれますよね。時間をかけて丁寧に指導してくれますし、試作品のレビューでも、ただ正解を提示するのではなく、自分で考えるきっかけを与えてくれます。乗り越える度にステップアップできている実感が得られるので、私も後輩の指導をする時には、松尾さんの指導方法を見習いたいです。
松尾 レビューについては半分無意識にやっていることだけど、日頃から部下や後輩の考える力を育てられる指導をしたいと思っているよ。プログラミングの作業手順や言語は教えられるけど、考え方は言葉ではなかなか伝えきれない。だから、なるべく自分で考えてもらって、成長していってほしいと願ってるんだ。
少し話は変わるけど、成長という点で見ると、中島さんの行動力や判断の早さには並外れたものがあるよね。アメリカ出張に立候補したり、九州出張の機会があると聞いて、忘年会の席で部長に直訴したり……。その一歩を踏み出せる勇気は、成長のための強い武器だと思う。
中島 仕事では「何事もまずやってみる」という姿勢を大事にしていますから。声をかけていただけるのは期待の表れ。チャンスを逃さず、期待には成長で応えていきたいと思います。
松尾 僕としては、ぜひ中島さん自身の独自色を強めながら成長してほしいと思う。チームというのは、違うスキルや考え方を持つ人たちが集まって初めて多様性のある、強い集団になる。だから部下や後輩には僕のコピーになってほしくないし、指導のなかでは大まかな考え方は共有しながらも、細かい指示はしないようにしているんだ。中島さんはコミュニケーション能力が高く、若い世代のメンバーをまとめていく力を持っているよね。そういった得意分野をさらに伸ばして、存在感を高めていってほしいな。
中島 ありがとうございます! 頑張ります!