音楽を奏でるトンネルへ。愛知県川手町「川手メロディートンネル」

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どんぐりころころどんぐりこ〜クルマで走っていると日本の歌百選にも選ばれているあの楽曲が聞こえてくるトンネルがあると聞き、今回はその場所へと足を運んでみました。夏休みのお出かけにもオススメですよ。

どこにある?
音楽を奏でるトンネルがあるのは愛知県豊田市の川手町。ここは名古屋から1時間半ほどで訪れることができる東海地域の人気ドライブエリアのひとつ。 今回の目的地である音楽を奏でるトンネル「川手トンネル(川手メロディートンネルとも呼ばれています)」は、このエリアの人気立ち寄りスポットであり温泉施設もある道の駅「どんぐりの里 いなぶ」のすぐ近くにあり、国道257号線を岐阜県恵那市方向に7分ほど走った場所にあります。

トンネルを走るとあの曲が聞こえます

「どんぐりころころ安全走行50km/h」という看板が見えたら目的地はすぐそこです。速度に気をつけながらコーナーを抜け、橋を渡るとクルマはお目当ての川手トンネルへ。全長407mあるトンネルにはいるとすぐに「どんぐりころころ」が聞こえ始めます。
トンネル内ということもありその音はよく響き、クリアに聞こえるので、きっと誰もが運転しながら歌詞を口ずさんでしまうことでしょう。ファミリーでのドライブなら車内で合唱が始まってしまうかもしれません。道路が奏でる「どんぐりころころ」は、トンネルの出口手前まで300mに渡り車内を楽しませてくれます。

音楽が聞こえる仕組みは?

道路が音楽を奏でる仕組みは、以前このブログで紹介したカリフォルニア州ランカスターのザ・ミュージカル・ロードと同じ。タイヤと路面に施された溝によってひとつひとつの音は生み出されています。音階ごとに決められている溝の間隔と溝の切削幅による音の強弱を巧みに組み合わせ、タイヤと路面の間で発生する音を絶妙にコントロールすることでメロディを作りあげています。
このような音楽を奏でる道路は国内外に多数ありますが、トンネル内に採用したのは川手トンネルが世界初で、現在も世界でここだけと言われています。

なぜこんなトンネルが作られたの?
音楽を奏でる道はドライブを楽しませてくれる一方で、安全運転にも貢献しています。法定速度で走ることで聞き慣れた楽曲・テンポになるよう設計されているため、ドライバーはごく自然に音楽にあわせ適切に速度を調整することができます。
つまり一定の速度で走行しやすくなるため、スピードの出し過ぎを抑制し、事故防止にも貢献してくれるというわけなのです。

今回は世界で唯一のトンネル内で音楽が楽しめる道路を紹介しましたが、さらに調べていくとこのほかにも面白そうな道路が国内外にたくさんありました。次はどこの道でどんな音楽が楽しめるでしょう? また機会があればこちらのブログでお伝えしていきたいと思います。
みなさんも次のドライブの際は目的地までの途中で、こんな音楽を楽しめる道路にもぜひ注目してみてください。きっと記憶に残る”寄り道”になるはずですよ!

あなたと、つぎの景色へ

川手メロディートンネル
〒441-2517 愛知県豊田市川手町 国道257号線