パンクしないタイヤってあるの?「パンクノン」を紹介します!

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普段クルマのタイヤには、「空気」を入れて使っているかと思います。タイヤは空気を透過するゴムをメイン原料としているので、タイヤの空気が少なくなったことを経験されている方も多いと思います。世の中にあるタイヤは全て「空気」が使われていると思われがちですが、「空気」を入れていないタイヤも実はあるんです。その1つを紹介します!

それは、「ソリッドタイヤ」と呼ばれるタイヤです。中にゴムが詰まっていて空気を充てんしていないので、パンクをしないタイヤになります。どのようなタイヤかと言うと、工場や倉庫、ホームセンターなどにあるフォークリフトに着けられるタイヤです。
ブリヂストンでは、「PUNCNON(パンクノン)」として、発売しています。

ブリヂストンの「パンクノン」は、3層構造となっており、土台となるベースゴムと路面に接地するトップゴム、その中間にあるミドルゴムです。

  • ・トップゴム・・・摩耗ライフ向上をはかった専用のゴムを使用
  • ・ミドルゴム・・・ソフトな乗り心地を実現するゴムを使用
  • ・ベースゴム・・・ホイールにしっかりとフィットさせるだけでなく、操縦安定性を向上させるゴムを使用
PL01

ブリヂストンの「パンクノン」は、スタンダードタイプとして「PL01」とバッテリー車専用として「EX01」があります。
「PL01」は、運動性能に優れ、良路から悪路まで様々な路面に適応し、ロングライフと乗り心地を重視したタイヤです。バッテリー車専用の「EX01」は、専用のトレッドゴムを採用して転がり抵抗を低減、バッテリー消費量削減に加え、軽快感向上により作業性をアップさせたタイヤです。

EX01

そして、「タイヤが黒くて丸いもの」と思われがちですが、「パンクノン」にはカラータイプがあります。
色としては、白と緑。
フォークリフトは工場などでも使用されるため、食品工場など、清潔感を重視されるお客様も多く、一部のサイズで黒色以外のタイヤがあるんです。

PL01 カラータイプ(左は白、右は緑)

普通のタイヤがなぜ「黒い」かというと、タイヤに黒い「カーボン」を配合しているからです。ゴムにカーボンを加えるとゴムの強度がアップして、故障や摩耗に強いタイヤができます。カーボンの代わりに同様の性質をもつ白い「シリカ」という物質を配合すると、白や緑に着色したタイヤを作ることができます。(強度はカーボンを配合したゴムの方が優れています。)

もちろん冬タイヤもあります。雪路や冷凍庫内をはじめ漁港・魚市場などの魚脂路面など滑りやすい路面でご使用になるお客様向けの商品「PS01」です。

PS01

フォークリフトは身近にある車両ではないですが、パンクしないタイヤを装着されている場合もあります。
タイヤに「PUNCNON」の文字があったらそれはブリヂストンのパンクしないタイヤです。