「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2019」も折り返し。86/BRZ Raceってどんなレース?
「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」(以下「86/BRZ レース」)とは、TOYOTA GAZOO Racingが開催している国内レースで、2019年は全8戦行われています。レース車両は、トヨタ自動車(株)製のTOYOTA 86 「86Racing」もしくは、(株)SUBARU社製のSUBARU BRZ 「RA Racing」を使用し、速さを競います。
クラスは以下の3つにわかれています。
シリーズ | タイヤ規定 | 使用可能タイヤ種 | 特長 | |
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プロフェッショナル | 1戦につき1セットまで 新品タイヤのみ |
一般販売品※1 | プロレーサーが多い | |
クラブマン | EXPERT | 1戦につき1セットまで 新品タイヤのみ |
一般販売品※2 | アマチュアドライバーのみ |
OPEN | 1戦につき1セットまで 中古タイヤも可 |
一般販売品※2 | 一般の方も参加しやすい |
※1 2019/7/1時点で当社は「POTENZA RE-07D」を供給
※2 15サイズ以上のラインアップがあるタイヤ種(商品)、2019/7/1時点で当社は「POTENZA RE-12D」を供給
プロフェッショナルシリーズに供給している「POTENZA RE-07D」がこちら。
路面状況が変わろうとも、タイヤ交換をすることができないので、ドライ性能だけでなくウェット性能も確保したタイヤが求められます。国内外の複数のタイヤメーカーも参戦しており、装着するタイヤを決めていないチームもいますので、タイヤメーカー間のしれつな技術競争も行われています。
レース前には、「車検」が行われます。ブレーキランプや制御装置など不具合がないかの検査だけでなく、レースのタイヤについての登録も行われます。
登録されたタイヤには、専用のマークが刻印、車両Noが記入されます。
公道も走行できることが前提になるので、レース後も「車検」が行われ、不具合があればペナルティが課せられる場合もあります。タイヤについては、レース後には溝が1.6mm以上残っていることが重要になります。
今回は、6/15-16に開催された第4戦(オートポリス)に行ってきました。
第4戦は、6/15の午前中に20分間の予選が行われ、決勝レースのスタートポジションが決まりました。
決勝レースは第1ヒートと第2ヒートの2回に分かれています。
決勝第1ヒートは6/15午後に行われ、予選のタイムアタック順にスタートグリッドが決まり、第2ヒートは6/16午前に行われ、第1ヒートの着順でスタートグリッドが決まります。
第1ヒート/第2ヒートとも、各10周で競い合い、それぞれの順位でポイントが加算されますが、第1ヒートで加算されるポイントは、第2ヒートで完走できなければ獲得できないので、決勝第2ヒートが特に重要なレースとなります。
※ 第4戦は2ヒート制でしたが、レースによっては決勝レース1回のみの場合もあります。
※ ポイントは、第1ヒートよりも第2ヒートの方が高くなっています。
「86/BRZレース」には、国内最高峰のレースである「SUPER GT」にも参戦している選手が多くいます。当社タイヤを装着頂いている選手に、集まっていただきました。
左から、中山雄一選手、井口卓人選手、佐々木雅弘選手、蒲生尚弥選手、堤優威選手、久保凜太郎選手です。特に佐々木雅弘選手は、本レースで供給している「POTENZA RE-07D」をはじめ、「POTENZA」ブランドの商品開発にも協力いただいています。
レース結果としては、3クラスすべてで優勝!
クラブマンシリーズ OPENでは、窪口綾選手が初参戦で初優勝と快挙。EXPERTでは、橋本洋平選手が優勝し、シリーズ首位にたちました。
プロフェッショナルシリーズでは、予選から1位を獲得し、決勝レース2戦ともポール・トゥ・ウィンで蒲生尚弥 選手が優勝。2位には、佐々木雅弘 選手が死守。3位には近藤翼 選手が入りました。
車両のスペックは同じで、一部のクラスを除き1セットのタイヤでレースを戦わなくてはならないため、各チームのメンテナンス力、ドライバーテクニックなどによって、順位が変わります。今回は特に、初日は雨で、翌日は快晴となり、路面状況も外気温も変わったため、各チームの戦略が左右する。非常に奥が深いレースです。
是非一度、お近くで開催されるレースを見に行ってみてはいかがでしょうか?
(次戦は、7/6-7 静岡・富士スピードウェイ で開催されます)