インディ500 : 今年も世界最速のレースを支えたファイアストンのレーシングタイヤ
25万人を超える大観衆が見守る中、ファイナルラップまで熾烈なバトルが繰り広げられた2019年のインディ500。103回目の開催となったこの歴史あるレースにタイヤを供給するブリヂストンの取り組みをご紹介します。
世界三大レースのひとつとして知られる NTT IndyCar® Series(インディカー・シリーズ)の Indianapolis 500® Mile Race(インディ500)が、5月26日にアメリカ合衆国・インディアナ州にあるインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)で開催されました。103回目の開催となった今大会はレース終盤の残り13周でシモン・パジェノー選手とアレキサンダー・ロッシ選手が激しいトップ争いを繰り広げ、さらにその優勝争いに日本人唯一の優勝経験者である佐藤琢磨選手が加わるという展開となり、チェッカーフラッグが振られるその瞬間まで手に汗握る見応えのあるレースとなりました。
そしてこの熾烈なバトルを0.2086秒差で制したのはフランス人ドライバーのシモン・パジェノー選手で、自身初のインディ500優勝の栄冠と実に266万9529ドル(約2億9000万円)にもなる優勝賞金を手にしました。また佐藤琢磨選手も3位でレースを終え、6月8日の第9戦を終えて年間シリーズランキングで5位につけています。
時速350km/hにも達するインディ500は、世界最速のレースとも言われています。この凄まじいスピードで行われるレースが、より安全で見応えのあるものになるよう足元から支えているのがブリヂストンのファイアストンブランドのタイヤです。1911年のインディ500第1回大会へのタイヤ供給から始まり、ブリヂストンは2000年からインディカー・シリーズのオフィシャルタイヤサプライヤーとしてタイヤを独占供給しています。今年の2月には2025年までその契約を延長することを発表しました。第103回目となる2019年のIndy500には新たに開発したコンパウンドと構造を取り入れた計6000本ものタイヤを持ち込み、公式練習、予選、そして決勝に使用する36セットのタイヤを各車両に供給しています。
また、ブリヂストンの米国の研究開発拠点のあるオハイオ州アクロンに最新のレース用タイヤ生産施設となるブリヂストン・アドバンスト・タイヤ・プロダクション・センターの建設を進めています。2020年末には、同施設で生産したタイヤをインディカー・シリーズのテストに供給開始する予定です。
ブリヂストンはインディカー・シリーズおよびインディ500の輝かしい歴史と伝統、そして記憶に残る素晴らしいレースを世界中のファンに楽しんでいただけるよう引き続きサポートしていきます。同時にレースタイヤの研究開発で培った技術を市販タイヤにも応用し、みなさんの毎日のドライブをより安心で楽しいものにしていきたいと考えています。