オートバイが空を飛ぶ・・・モトクロスレースをご紹介

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オートバイレースにはサーキットを走るロードレースや未舗装路(ダートコース)を走るオフロードレースなど色々ありますが今回はモトクロスについてご紹介します。

モトクロスとは、人工的に作られた丘や起伏に富んだダートコースを、モトクロス専用のオートバイで走行するレースです。参加ライダーたちは、オートバイを巧みに操り、デコボコ路面やジャンプスポットを攻略していきます。 滑ったり、飛んだり、跳ねたり、重量約100キロのオートバイとは思えないダイナミックな動きが特徴です。5月11~12日に行われた全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦関東大会の写真を使ってご紹介します。

ちなみに全日本モトクロス選手権とは、国内最高峰のモトクロス選手権で、4つのクラス(国内最高峰の「IA1」、それに続く「IA2」、IAクラスの下となる「IB OPEN」、そして、国内女性モトクロス最高峰の「Ladies」)があります。 いずれのクラスも、決勝レースは1レース30分+1周の2ヒート制(2回レースを行う)です。※Ladiesクラスは15分+1周の1ヒート制です。規定時間内で最も周回し、トップチェッカーを受けたライダーが、そのヒートの勝者となります。 そして1&2ヒートそれぞれの獲得ポイントを合計し、最も総合ポイントの多かったライダーが、その大会の勝者となります。

モトクロス専用車両は、通常のオートバイよりも背が高く、ジャンプなどの衝撃を吸収できるようサスペンションのストロークが長くなっており、また、同排気量の車両よりも車体が軽くなっています。写真の車両はホンダ「CRF450RW」です。

タイヤは、しっかり路面に食い込み、さらに路面をかくことができるよう、ブロックタイヤが使用されます。路面の状態に対応した、ハード・ミディアム・ソフト・マッド用のタイヤパターンがあり、状況に応じて使い分けます。写真のタイヤはブリヂストンの「BATTLECROSS X20」です。

こちらが実際のコースです。この会場は、関東のオフロードで有名なオフロードビレッジ(埼玉県・川越市)です。この日は晴天に恵まれ、土埃対策のため散水がされています。

モトクロスでは車両が横並びで一斉スタートします。スタート直後は土埃がすごいことに・・・

土埃がひどくなるとこんな感じになります。ライダーが土埃の中から次々飛び出してきます。観戦の際には風向きにご注意を!

モトクロスは観戦エリアが近いもの魅力の一つです。迫力のあるコーナリングやジャンプを目の前でご覧いただけます。

ジャンプ中にオートバイが横になっていますが、これはジャンプ失敗・・・ではなく、車体をひねることで高速のまま低く飛ぶための工夫なんです。

全日本モトクロス選手権は全8戦のシリーズ戦です。全国各地で開催されますのでお近くで開催の際はぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。天気が良い日は土埃がすごいので対策も忘れずに!