恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)!シンガポールのお正月とブリヂストン

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ブリヂストングループは世界中の様々な地域で事業活動を行っています。今回はシンガポールにあるブリヂストン アジア パシフィック(BSCAP)から、シンガポールの旧正月の模様と共に、BSCAPでのお祝いの仕方をレポートします!

明けましておめでとうございます!というと日本ではちょっと今更ですが、中国をはじめとするアジアの多くの国々では2月初に旧暦に基づく正月=旧正月を迎えたばかりです。中華系住民がおよそ7割を占めるシンガポールも例外ではなく、2月5日~6日の旧正月前後は街中がお祝いムード一色となりました。

タイトルの「恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)!」は日本でいう「明けましておめでとう、今年もよろしく」に相当する言葉の一つですが、直接的な意味は「お金持ちになりますように、今年も儲かりますように」です。その意気込み通り、街中が干支(亥)とお金を模した装飾で彩られます。

ちなみに今年の干支は日本と同じ「亥」ですが、日本のように「猪」ではなく、中国文化においては「豚」になります。元々「豚」だったのが、日本に伝わり時が経つ中で日本では「猪」になったと言われています(諸説あります)。

そんな中、BSCAPでも旧正月に際してお祝いの品をスタッフ全員に配布しました。

お祝いの色である赤色の袋に、お金のモチーフとしているミカン、そして中国のご祝儀袋にあたる「紅包(アンパオ)」、その他お祝いのお菓子などが入っています。紅包はこの中に少額のお札を入れ、「相手に福をあげる」意味合いで親類の子供や未婚の成人、そして会社の部下などに渡します。由来は諸説ありますが、日本のお年玉に近い感覚でしょうか。

さらに、BSCAPでは毎年旧正月前に、日本でいう忘年会にあたり、殆どのスタッフが参加するChinese New Year Dinner(CNY Dinner)を催しています。毎年口火を切るのは、「シンガポールの旧正月といえばこれ!」と言っても差し支えない「魚生(ユーシェン)」。野菜と刺身、ワンタンの皮などの食材に胡麻やプラムソースを混ぜて頂く、シンガポールを代表する旧正月料理です。

「魚(ユー)」と同じ発音の「余」は中国語で「豊かになる」、そして「生(シェン)」と同じ発音の「升」は上昇していくことを意味しています。同じ発音にかけて縁起を担ぐ、というのは中国語では一般的です。更に、色とりどりの野菜は「調和」、刺身は「富」、ワンタンの皮は「黄金」、胡麻は「長寿」、プラムソースは「財」といったように、材料にもそれぞれ意味があります。これを「撈起(ローヘイ)!」の掛け声と共に、円卓を囲む仲間たちと共に勢いよく混ぜます。

「撈起(ローヘイ)!」は中国語で漁師が網を引き上げる動作を意味し、その掛け声通り、箸で料理を高く持ち上げます。

さて、ここまで中国文化に基づく旧正月についてご紹介しましたが、実はシンガポールはそれだけでは語れません。シンガポール国民のおよそ7割が中華系、というのは上述しましたが、マレー系、インド系など様々な民族で成り立っています。 BSCAPの従業員も同様です。例えばこのCNY Dinnerでは、「色々な文化を代表する衣装で参加する」というテーマが設定されていました。世界中のどんな衣装でもOKでしたが、多くのメンバーが自らのルーツに基づく民族衣装を纏い参加しました。

様々なルーツを持つメンバーに共通するのは、「ブリヂストンで働いていること」。今回のCNY Dinnerは、ブリヂストンの企業理念を基本軸として日々の業務にあたるメンバーが、個性やルーツを誇りながら良い形で1年を締めることができたイベントでした。

ブリヂストンはこれからも様々な価値観や個性を持つ多様な人々が働きやすく、活躍できる職場づくりを進めていきます。 恭喜發財!