The Indianapolis 500 - 世界で最も偉大なレース
「Indianapolis 500® Mile Race (インディ500)」は、数ある自動車レースの中で、最も重要で名高い世界三大レースのひとつに数えられるレースで、その歴史は1世紀以上前の1911年まで遡ります。
(あとの二つは1923年に始まったル・マン24時間レース、1929年に始まったF1モナコグランプリ)
2017年、佐藤琢磨選手は日本人として初めてインディ500を制し、偉大なドライバー達とともにモータースポーツの歴史に名を刻みました。今回は、なぜインディ500が世界で最も偉大なレースと言われるのかご紹介したいと思います。
インディ500は、年に一度、アメリカ合衆国インディアナ州にあるインディアナ・モーター・スピードウェイ(IMS)で開催されます。一周2.5マイルの高速オーバルコースを200周、500マイル(約800km)を走る非常に長いレースです。
アメリカのタイヤメーカー「Firestone Tire and Rubber company(ファイアストン)」の創業者Harvey Firestone(ハーヴィ・ファイアストン)は、このレースがタイヤの開発やマーケティングに大変価値があると考え、レースにタイヤを供給することを決めました。
1911年5月30日に、40台のマシンで行われた第1回大会で、Ray Harroun(レイ・ハロン)選手がファイアストンタイヤを装着したMarmon Wasp(マーモン・ワスプ)で優勝したところからファイアストンのレースの歴史が始まったのです。
(ファイアストンは現在ブリヂストンのブランドのひとつとなっています。)
ハロンは6時間42分、平均時速約120km/hで最初のインディ500を制しましたが、それから1世紀自動車とレースは進化を重ね、2017年の第101回大会では、佐藤選手が3時間13分、平均時速約250km/hと約2倍の速さで優勝しています。
インディ500はその輝かしい歴史と圧倒的なスピードレースが特徴で、毎年20万人を超える観客が集まります。また、レースの模様は200の国と地域の3億5000万を超える人々にライブ中継され世界中で観戦されています。インディ500は世界三大レースの中でも最も歴史があり有名なレースなんです。
ファイアストンは、インディ500のオフィシャルタイヤサプライヤーとして68回の優勝をサポートしてきました。(他の全タイヤメーカーの合計の約2倍!)今年、2018年5月27日の第102回大会では69回目の優勝になることでしょう。
Photos courtesy of INDYCAR