ブリヂストン那須工場に導入されたタイヤづくりVRを体験してみた

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乗用車用タイヤや二輪車用タイヤなどを製造しているブリヂストンの那須工場に、バーチャルリアリティ(VR)技術を使った設備が導入されました。このVRには、工場見学に来た人に楽しくタイヤのことを学んでもらうための工夫がたくさんあるので、その一部を紹介します。

専用のゴーグルとコントローラーを身に着け、いざ、VR体験開始!
10分程度で、タイヤ製造の一連の流れを学べるプログラムになっています。

タイヤの主な原材料はゴムです。

ゴムには天然ゴムと合成ゴムがあり、その両方がタイヤの材料として使われますが、このVRでは天然ゴムの原料となる樹液の採取から行います。VR上のパラゴムノキにナイフで傷をつけると、樹液が勢いよく流れ始めます。(実際のタイヤ製造においては、農園で栽培されているたくさんの木から、長い時間をかけて少しずつ集められた樹液が使用されます)

実はタイヤというのはいろんなパーツを組み合わせて作っています。このシーンでは、複数のパーツを正しい順番で正しい配置に並べないと先に進めません。

コントローラーで選んだパーツが青っぽく変色しました。(画像中央)

選んだパーツを「ドラム」と呼ばれる機械に乗せます。同じ要領で他のパーツもこのドラムの正しい位置に置いていきます。

ドラムで無事にパーツが組み合わされた後は、「加硫機(かりゅうき)」と呼ばれる窯のような機械に入れて加熱します。この加熱処理によって、ゴムの中に配合された薬品が化学反応を起こし、組み合わされたパーツも接着され、街中で目にするタイヤと同じ状態になるのです。

現在、那須工場では自動車メーカーなどのお客様が多く見学に訪れているのですが、今後は、一般の方の見学も不定期で受け入れる予定です。見学の日程が決まり次第、当社サイトの工場見学ページに掲載される予定ですので、気になる方は併せてご確認ください。
⇒那須工場の工場見学の案内ページ