スタッドレスタイヤのトレッドパターン(溝の模様)【Hara's Eyes】

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ブリヂストンの技術スポークスパーソンの原秀男が、滑りやすい氷雪路面でも高いグリップ力を発揮するスタッドレスタイヤのトレッドパターン(タイヤの溝の模様)の役割についてご紹介します。

スリップしやすい雪道や凍結路面でもしっかり走り、曲り、止まることができるスタッドレスタイヤ。雪や氷の上でも高いグリップ力を発揮するために、スタッドレスタイヤは夏用タイヤとは異なる特別なトレッドパターンを採用しています。

※実際のタイヤは光りません

スタッドレスタイヤには、夏用タイヤと比べて大小さまざまな溝がたくさんあります。

夏用タイヤの溝は主に排水のために設けられています。
路面とタイヤの間の水を溝から逃がすことで、タイヤが路面にしっかりと接触し、グリップ力を発揮することができます。

一方で、冬用タイヤの溝には、排水性能に加えて、雪や氷の上でしっかりグリップ力を発揮することが求められます。

凍結路面では、これらの多くの溝の角で氷を引っ掻くことでグリップ力を増すことができます。

また雪の上では、溝の中で雪を踏み固めて掴むことで、グリップ力を得ています。

ブリヂストンでは、このような考えに基づいてトレッドパターンをデザインし、試作タイヤをつくって、北海道にあるプルービンググラウンド(テストコース)の氷雪コースで車を走らせて性能評価を行います。

デザイナーとエンジニア、テストドライバーが議論しながら、溝の修正と試験を繰り返して最適なトレッドパターンに仕上げます。

このようにしてスタッドレスタイヤのトレッドパターンはつくられています。
冬こそ、性能で「ちゃんと買い」。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤ、ブリザックをぜひお試しください。