あのクルマにもブリヂストンのウレタンフォーム
カラダをしっかりと保持し、クルマと人の一体化を目指す自動車のシート開発。実はここでもブリヂストンのウレタンフォームが活躍しています。どのように体を支えるのか、どうやって疲れにくさと座り心地の良さを両立させるのか・・・ブリヂストンは自動車メーカーとともに自動車シートに適したウレタンフォームの開発を行っています。
「路面からの振動を吸収し、運転中の体を支えるなど自動車のシートには様々な性能が求められます。ブリヂストンでは優れたシートを実現させるためウレタンフォーム自体の分子設計から自動車シート用ウレタンフォームの開発を行っています。そこには西川産業とのマットレス開発で生み出したソムニフォームの技術も使われていますし、もちろんタイヤの素材開発で培われた技術も用いられています」と、ウレタンフォームの開発担当者は言います。
理想とするのは天然ゴムから作られるラテックスフォームのような弾性をもったもの。これを軽量なウレタンフォームで実現するというところに、ブリヂストン独自の配合設計技術、原料の選定、製造技術が活きています。
「私たちは発泡させる際に均一なセルサイズにするセルコントロールという技術や通気性を向上させるための膜なし処理という技術も持っています。こういう先進技術を融合させたところからソムニフォームは生まれており、それが自動車シート用のウレタンフォームに搭載する基本的な技術になっています」。
最近ではマツダの新型CX-5向けに、運転席、助手席、後部座席の座面部分のクッション用シートパッドを納入。このウレタンフォームは独自の配合により、座面の表層部を柔らかくし、ソフトな座り心地を追求する一方、構成する樹脂の減衰性とウレタンフォームの骨格構造を最適化することで、走行時に不快と感じる振動を吸収するという性能を実現させています。
ブリヂストンは各自動車メーカーのシート開発担当部門と協働しながら、理想的な自動車シート用ウレタンフォームの開発にも力を注いでいます。