高圧充填を可能にする水素ホース 【Hara's Eyes】

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※この記事は2015年12月21日にブリヂストンの企業サイト上で公開された記事です。肩書き等は当時のものとなります。

こんにちは。技術スポークスパーソンの原です。今回は、「ENEOS東京杉並水素ステーション」から、水素ステーションで使われているブリヂストンの技術をご紹介したいと思います。

水素は、とても軽い気体で、燃やした時に熱と水しか発生しないため、次世代のクリーンエネルギーとして注目されています。
昨今では、ガソリンなどの代わりに、環境にやさしい水素を燃料とする燃料電池自動車の開発も進められており、水素を供給するための水素ステーションの設置も広がっています。

燃料電池自動車の燃料として使われる水素ガスには、2つの特徴があります。
1つ目は、水素分子は宇宙で一番小さい分子で、小さい隙間でも通り抜けてしまいます。
2つ目は、非常に高い圧力で圧縮されていることです。

ブリヂストンでは、この水素ガスを安全に車に補給することができ、かつ柔らかくて使いやすいホースを開発しました。
内層には、水素を閉じ込める性質に優れた樹脂を使っています。
補強層は、6層の丈夫な金属ワイヤーからできていて、圧縮された水素が膨らもうとするのを抑える構造になっています。

ブリヂストンでは、その他にも様々なホースを開発しており、重機や工場、住宅などで採用いただいています。
いかがでしたか?ブリヂストンはこれからも、高い技術力を活かし、様々な製品を通じて皆さまの暮らしに貢献していきます。