次世代低燃費タイヤ技術 「ologic(オロジック)」 【Hara's Eyes】

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こんにちは。技術スポークスパーソンの原です。今回は、次世代低燃費タイヤ技術「ologic®(オロジック)」についてご紹介します。

※この記事は2015年9月30日にブリヂストンの企業サイト上で公開された記事で、それをブリヂストンブログに移設したものになります。肩書きや記述内容等は当時のものとなります。

こちらの映像は、「オロジック」の転がり抵抗が、通常のタイヤに比べてどれほど向上しているのかを通常のタイヤを装着したクルマと、「オロジック」を装着したクルマで比較した実験の様子です。

上の2枚の写真をご覧いただくとお分かりになると思いますが、「オロジック」は、普通のタイヤに比べて、背が高く、スリムな、ユニークな形をしています。

「オロジック」の特長は大きく二つ、「①転がりやすい」という点と、「②空気抵抗が少ない」という点です。
まず一つ目の特長、「転がりやすい」についてお話しします。タイヤの転がりやすさは、「転がり抵抗」、つまりクルマの走るときに働く抵抗力が大きく関係しています。
この「転がり抵抗」が低いほど、転がりやすいと言えます。「オロジック」は普通のタイヤに比べて背が高いため、クルマが走るときにタイヤが変形しにくく、地面と接する部分を直線に近い状態にキープすることができます(図1参照)。
タイヤの背の高さが、「オロジック」の転がりやすさの大きな理由です。

二つ目の特長、「空気抵抗が少ない」についてお話しします。「オロジック」を前から見ると、とってもスリムです。クルマだけではなく、タイヤも前から風を受けますので、スリムな方が空気抵抗は少なくて済みます。

「①転がりやすい」、「②空気抵抗が少ない」という⼆つの特⻑によって、「オロジック」は、クルマの燃費向上、CO2排出量の削減に貢献しています。

「オロジック」の採用されたタイヤは、BMWグループが開発した⾰新的な電気自動車「BMW i3」に標準装着されています。

いかがですか、「オロジック」についてお分かりいただけたでしょうか。次回も、みなさまに役立つ情報をお届けしてまいります。ご期待ください。

※この記事では、BMW i3の装着タイヤ(タイヤサイズ:155/70R19)と同じ負荷能⼒を有するタイヤサイズ、「185/60R15」のタイヤを「普通のタイヤ」としております。