データサイエンティスト×ブリヂストン DX人材が創出する新たな価値 Vol.5デジタルAI・IoT企画開発部 デジタルAI開発課 戸谷 爽太郎

データサイエンティスト×ブリヂストン DX人材が創出する新たな価値 Vol.5デジタルAI・IoT企画開発部 デジタルAI開発課 戸谷 爽太郎

ブリヂストンでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって、これまで現場で長年培われてきた強い「リアル」に「デジタル」を組み合わせることで、「より大きなデータで、より早く、より容易に、より正確に」をテーマとして、「断トツ商品」・「断トツソリューション」の開発、展開に繋げることを目指しています。その鍵を握るのが、社内で活躍するデータサイエンティストたち。その挑戦と描く未来像について話を聞きました!

各地域のタイヤ需要を見える化

――戸谷さんの学生時代の専攻とブリヂストンに入社した理由を教えてください。

僕は学部では、服の着心地やベッドの寝心地などを評価する感性工学について学びました。
修士課程では、人間をより定量的に評価したいと考え、データサイエンスのアプローチから人と人のコミュニケーション分析について研究しました。具体的には、会議の生産性の評価の自動化に関する研究に取り組みました。
その間に、学生向けのデータサイエンスイベントに研究室の同期と一緒に参加をし、賃貸住宅のデータから家賃を推定するAIモデルの精度を競うコンペで全国3位を受賞することができました。その時の表彰式兼就活イベントで、偶然ブリヂストンのブースを見かけました。これがブリヂストンとのファーストコンタクトです。最初は「なぜタイヤメーカーが?」と思いましたが、データサイエンスにこれから力を入れていくという話を聞いて興味を持ちました。また僕自身も、その会社が作り上げてきたモノづくりをベースに、新しい技術という付加価値を提供していくことに興味があり、ブリヂストンへの入社を志望しました。あとは、もともと車が好きだったことも入社理由の一つですね。

データサイエンティスト×ブリヂストン DX人材が創出する新たな価値 Vol.5デジタルAI・IoT企画開発部 デジタルAI開発課 戸谷 爽太郎さん

――入社してからはどのような仕事に取り組んでいますか。

2021年4月に入社して現在の部署に配属され、現在までに大小10くらいのプロジェクトに参画しました。配属当初から取り組んでいるプロジェクトとして、地理情報を活用した店舗網分析のツール作成支援があります。具体的には、各地域にどれくらいタイヤの需要があるのかの可視化などをおこなっています。僕は乗用車用タイヤの担当として、国勢調査や新車に装着されるタイヤサイズなどのデータをもとに、どのインチのタイヤが、どこにどれくらい需要があるのかを明らかにしていきました。この可視化結果は、実際にどの店舗を強化していくかを検討する際に利用されています。

「誰かの役に立つデータサイエンス」を実感

――仕事で特に印象に残っていることは何ですか?

特に印象深いのは、工場から倉庫へのタイヤの配送計画を自動化するツールの作成です。工場からどのタイヤをどの倉庫に何本配送するか、従来人の手で計算していたものをAIで最適化することで、工数を削減することが狙いです。実装後、この業務における作業時間を6〜7割短縮することができました。この結果を見た時に、データサイエンスが誰かのために役立つことを初めて実感できた気がして、素直にうれしかったです。

――職場環境はどのような感じですか?

入社前は上下関係が厳しくてお堅い、良くも悪くも日本の大企業だと思っていました。しかし実際は、フランクでいろんなことに勉強しながらチャレンジできる環境で、イメージが変わりましたね。
特に僕の部署は自由闊達な雰囲気があります。先輩や上司に相談すれば、何かしらヒントがもらえますし、テキスト分析や画像分析、マーケティングなど、自分が興味のある分野に合わせてどのプロジェクトに関わるか希望を出すことができます。また、各事業部から多くの相談が寄せられていて、頼りにされている実感もありますね。

――仕事の中で、自分の強みをどのように発揮していますか?

学部の時に学んだデザインの考え方が、生きている知識の一つかもしれません。
学生の頃、デザイン工学の授業で「デザインとは物語である」と教わりました。「デザインとはモノの形状だけを指し示すのではなく、受け手がどういう生活を営んでいくのか、作り手がどんな価値を提供したいと考えるのか。それら一連の物語がデザインである。」ということです。その解釈を応用し、僕は今の仕事においても分析を始める際に、「お客様がこの製品やサービスを通じてどんなメリットを体感できるのか、そのために自分に求められていることは何か」を意識することを習慣づけるようにしています。そしてこの意識が、今の自分の仕事に繋がっているかなと考えます。

「誰かの役に立つデータサイエンス」を実感

使う側の共感や納得感を大切にしたい

――現在はどのような働き方をしていますか。またオフの過ごし方について教えてください。

出社は週1日程度でほぼリモートです。会社の独身寮に住んでいるのですが、食堂で同僚と集まったり一緒に外食しに行ったりと、対面のコミュニケーションが取れる機会もあり、今のところ不便や不満は特に感じていません。プライベートでは友人とAIや機械学習について毎週リモートで勉強会を開催しています。
趣味はドライブです。タイヤメーカーに勤務する社員として運転する楽しさをもっと知っておきたいと思いまして。最近、国産のスポーツカーが納車されたばかりで、タイヤは運動性能も良く、乗り心地や静かさにもこだわりたくてブリヂストンの「レグノ」を注文しているところです。届くのをワクワクしながら待っています。

使う側の共感や納得感を大切にしたい

――今後はどんな仕事に携わっていきたいですか?

現象の要因や関係性などを定量的にデータで明らかにして、利用者の意思決定を支援するプロジェクトにもっと携わりたいと思っています。事業部の現場の感覚と乖離している提案では、AIツールを作っても使用してもらえませんし、工数がかかるだけです。使う側の共感や納得感を大切にして、自分の技術が少しでも誰かを幸せにすることに貢献できるような仕事をしていきたいです。

――DX人材のお立場から、ブリヂストンで働く魅力について教えてください。

若手でも裁量が与えられ、データサイエンスで実現したいことに自由に挑戦できる職場だと思います。その分責任も大きいですが、楽しみながらいろんな経験ができることが、大きな魅力だと思います。

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